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亜大・小山翔吾投手が歌手デビュー

 

小山翔吾さんのデビュー曲のジャケット写真


 一瞬、この目を疑った。毎年11月末に発行する『大学野球秋季リーグ戦決算号』では、野球を続ける選手を中心に主な4年生の進路先一覧を掲載する。各大学、各地区リーグから届く資料をチェックしている中で、亜大のリストの中に気になる表記が……。進路先の欄に「歌手」と記載されていたのだ。そのときは「歌手を志す選手がいるんだ」という程度で特に気に留めていなかったが、後日、その詳細が判明する。「亜大野球部の小山翔吾投手、2月に歌手デビュー」――。それは、歌手“志望”などという簡単な話ではなかった。

 その歌声は、昨年12月に都内で行われた亜大野球部創部60周年祝賀会でお披露目となった。プロデュースするのは『このまま君だけを奪い去りたい』などのヒット曲で知られるDEENのボーカル・池森秀一氏。「彼の歌を始めて聴いたとき、とっても艶っぽく低音も高音も豊かでびっくりした」と、その歌唱力に惚れ込む1人だ。

 デビュー曲のタイトルは『今すぐに逢いにゆくから』。作詞にも携わったこの曲について、小山さんはこう説明する。「一見失恋や恋愛系の歌に聞こえたりしますが、それだけではなく、友情や大切な人に逢いに行きたいという思いも込め、聴いていただけるように歌いました」。

 亜大野球部OBでは、初のプロ歌手誕生だという。先輩にあたるソフトバンク東浜巨からも激励のコメントが届いている。「小山の歌声を聴いて、すごく応援したくなりました。お互い道は違いますけど、同じプロとして一緒に頑張っていきましょう! 同じ釜のご飯を食べた仲間として、そして、いちファンとして、これからも応援しています」。

 この曲は2月10日からiTunesでの配信がスタートしている。ピッチャーとしてボールを追いかける日々から、類まれなスウィートヴォイスを武器に、歌い手として夢を追いかける日々へ。“新天地”の活躍が期待される。

文=富田 庸 写真=事務所提供
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