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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説56】人違いで入団したが大成功。陽気な“下町の太陽”【助っ人トンデモ話】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

ロペス[1968―71東京・ロッテ/外野手]


ロッテ・ロペス


 プエルトリコ出身で陽気な性格とハッスルプレーで人気があったアート・ロペス。65年にはヤンキースでメジャー経験もあったが、以後は長くマイナー暮らし。67年はセミリタイア状態で、百貨店の売り子をしていたという。

 それがなぜか1968年、東京(ロッテ)と契約。実は同じヤンキースのヘクター・ロペスとの人違いだった。キャンプでそれが判明したが、とりあえず契約となった(ヤンキースへの移籍金は36万円)。

 これが拾い物だった。1年目からレギュラーに定着し、打率.289、27本塁打で球宴にも出場。70年には打率.313、21本塁打で優勝に貢献した。

 勝負強いバッティングと笑顔でファンを魅了し、“下町の太陽”とも呼ばれている(当時の本拠地は東京の下町にあった東京スタジアム)。72年ヤクルトに移籍し、73年限りで引退した。

写真=BBM
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