圧巻のパーフェクトピッチ
試合前から楽しみにしていたが、素晴らしいピッチングを披露してくれた。2月16日、宜野座での
阪神との練習試合に先発した楽天・藤平尚真。初回からキレのあるストレートでグイグイ押していくピッチングは圧巻だった。
立ち上がり、二番の
植田海に対してはオールストレートで空振り三振。最後の5球目はこの日、最速の150キロを計時した。2回には評価を上げている四番・
ロサリオからも空振り三振を奪った。
3回、先頭の
糸原健斗には2ボール0ストライクとボールが先行したが、ここで外の変化球で見逃しストライク。さらに変化球でファウルと一気に追い込んだ。投手不利なカウントからでもストレートではなく、変化球でストライクを奪えるところにピッチングの幅を感じる。結局、糸原も146キロのストレートで左飛に打ち取った。
結局、3イニングを投げ、一人の走者も許さないパーフェクトピッチング。ストレート、変化球のコントロールも抜群で、この日、登板した阪神・
藤浪晋太郎と比べると、その点は真逆だった。
高卒2年目とは思えない風格をマウンドで漂わせていた藤平。あとはスタミナ面だろう。ここさえクリアできれば2ケタ勝利をマークすることも可能だ。
写真=小山真司