抜群の存在感
今季、DeNAが優勝するためのカギを握るのはFAで
阪神から加入した大和だろう。2月17日、韓国・KIAとの練習試合を見たが、大和が「二番・二塁」に入るだけで、だいぶチームに落ち着きが出てきたように思う。
まずは守備力。昨年、主に二塁手を務めていた
柴田竜拓も下手ではないが、やはり大和の安定感にはかなわない。重要なセンターラインを締める存在として、チームに好影響を与えるのは間違いないだろう。
さらに走塁。昨年まで足を使った攻撃に乏しかったDeNAだが、今年は大和がそのあたりを解消してくれるだろう。二番に大和が入れば、つなぎ役として、打線を円滑にする役目も担うはずだ。
大和加入の好影響か、チームにも走塁への意識が浸透しつつあるように感じた。この練習試合でも各選手に一つ先の塁を狙う姿勢が見て取れた。
極端な話、大和の打率は2割5分でもOKだろう。その他の、守備、走塁で確実にチームの力になってくれるからだ。大和という存在が、
ラミレス監督が理想とする野球を推し進める推進力となるのは間違いない。逆にいえば、大和が停滞すれば、DeNAがつまずく可能性も大いにある。まさに、チームの行方を左右する存在だろう。
写真=BBM