横浜(現DeNA)同期入団の河野友軌が激励に
クリケッターの木村昇吾です。連載2回目の今回は「うれしかった再会」について。
2月24日の栃木・佐野のクリケット競技施設で練習した際、プロで同期入団の河野友軌が来てくれました。僕と河野は2002年のドラフトで指名され、横浜(現
DeNA)ベイスターズに入団。大卒で同級生の野手は自由枠の修一(
村田修一)、8位指名の河野、11位指名の僕でした。
当時、河野とはお互いに下位指名でファームからはい上がろうと切磋琢磨していました。まだ鮮明に覚えているのが04年の出来事です。河野はオープン戦で打率4割をマーク。それでも外野の層が厚くて、なかなか一軍の試合に出られない。ファームにいるときに「内野の守備を教えてくれ」と言ってきたのです。本当の理由は分からないけど僕に聞いてくれたのが、すごくうれしかった。
一緒に全体練習が終わった後も日が暮れるまで2人でゴロ捕り、ノックを打ち合う日々。コーチに「おまえらそろそろ帰れよ」と言われても続けていました。2人とも一軍で活躍したいと必死でしたから。あの横須賀の風景はまだ脳裏に焼きついています。河野は08年限りで現役引退しましたが、僕が
広島、
西武に移籍した後も球場に来てくれて交流は続いています。
今回は実際にクリケットの防具をつけて河野に打撃練習をしてもらいました。なかなかうまく打球をはじき返せず、「難しいけど面白いな。試合日程が決まったら教えてくれ。観に行くから。頑張れよ」とうれしそうに帰っていきました。
僕も河野も37歳の「松坂世代」。(松坂)大輔や、すごい選手がたくさんいる特別な世代です。その端くれとして一括りにしてもらえることがうれしい。クリケットの現役でプレーできることが幸せやなと思うし、同世代が頑張っている姿を励みに、クリケットで成功したいとあらためて思いを強くしました。
記事・写真提供=ココカラネクスト編集部 平尾類