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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説70】引退の際、仲間たちに贈ったユニークなプレゼント【助っ人トンデモ話】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

モッカ[1982−85中日/内野手]



 1982年、中日に入団して、85年に引退したモッカ。勝負強いバッティングもそうだが、性格の良さでも愛された。

 引退年の85年も打率3割はキープしていたが、地元出身のホープ、藤王康晴を三塁手として育成したいというチーム方針もあって9月12日に戦力外通告。その際、モッカが「次の巨人戦まではやりたい」と言い、19日、地元開催の巨人戦が引退試合となった。

 助っ人選手には珍しい引退セレモニーも行われたが、このとき、モッカは仲間たちにユニークなプレゼントを贈った。一塁の谷沢健一には「僕の悪送球はこれで捕ってほしかった」とセミ取り用の網、新婚の上川誠二には栄養ドリンク、大島康徳には「次はキミのクビが危ない」とオモチャの刀、といった具合だった。

 そして、最後、ナインに「ナッシング・カムズ・イージー(何事も努力なしでは成就しない)」の言葉を残して、ユニフォームを脱いだ。

写真=BBM
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