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村田修一が選んだBCLとは?NPB復帰の可能性は?

 

現在37歳、通算360本塁打のスラッガーはBCLでプレーしながらNPB復帰の可能性を探る


 巨人を自由契約になった村田修一が今季プレーすることを決めた「ルートインBCリーグ(BCL)」は、2007年に日本で2番目にスタートした独立リーグ。現在は10球団がリーグ戦を行う。村田が入団する「栃木ゴールデンブレーブス」は昨季参入したばかりの若い球団で、栃木県出身の古後昌彦氏が社長を務める大手人材派遣会社「エイジェック」が運営母体となっている。球団経営は安定していて、昨季は参入1年目ながらリーグ2位となる1試合平均の観客動員(854人)をマークした。

 元ソフトバンク辻武史氏監督が指揮を執り、昨季は東地区で前期が5チーム中5位、後期が4位という結果だった。特にチーム打率.241は10チーム中リーグ最下位、チーム本塁打数25本はリーグ9位と攻撃力アップが課題。今季は前ヤクルト飯原誉士が外野手兼コーチとして入団することが決まっている。村田は当然、中軸としての活躍が期待される。

 BCLは1チームが年間70試合ほどのリーグ戦を行う。NPBファームとの交流戦も盛んで、昨季は巨人三軍や楽天などと対戦し19勝36敗14分(中止は引き分け扱い)という成績だった。選手の中にはNPB出身者も多く、元オリックスカラバイヨ(群馬)は14年にリーグ新記録となる33本塁打を放ち、翌年にオリックスに復帰した。

 これまでも正田樹阪神→新潟→ヤクルト)、小林宏之(阪神→群馬→信濃→西武)、バリオス(ソフトバンク→富山→DeNA)などBCLを経てNPBに復帰した選手がいる。そのほか開幕後の主力選手のケガや不振などで、7月末のNPB支配下登録期間内に、緊急補強的にBCLから外国人選手を獲得した例もある。村田もBCLで試合に出場しながらNPB復帰をうかがうことになる。

文=岡田浩人 写真=BBM
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