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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説87】日本語を覚えず、日本食を口にしなくても成功をつかんだハマの好打者【助っ人トンデモ話】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

ロバート・ローズ[1993−2000横浜→2003−途 ロッテ/内野手]


横浜・ローズ


 横浜(現DeNA)在籍8年で7度の打率3割を記録し、1998年には「マシンガン打線」の中核として、チームの日本一に大きく貢献したロバート・ローズ。99年には打率.369、153打点というハイレベルな成績で2冠も獲得している。

 まさに球団史上最強の助っ人打者だが93年春、来日した痩せっぽちの男に球団は多くの期待をしていなかった。横浜大洋ホエールズから横浜ベイスターズへ名称変更した記念すべきこの年、レッズの主砲・ブラッグスを獲得。ローズは「そのおまけだった」と球団関係者は言った。

 来日の経緯もついていなかった。エンゼルスのプロスペクトとして売り出し、二塁の定位置を得た直後のことだった。ニューヨークからボルティモアへの移動中、エ軍ナインを乗せたバスが横転事故を起こす。ローズはナインの中でも一番の重症で、右足を負傷。レギュラーから遠い存在になった。失意のローズに声をかけたのが横浜だった。

 長年、日本球界で過ごしたがローズは日本語を話さなかった。日本食も口にしない。多くの来日外国人選手が、日本になじもうと日本語を必死に覚え、ハシを手に日本食に挑戦してきた。ローズも来日1年目は、その姿勢を見せたが、すぐにマイペースを貫くことを決断した。

「ボクは日本に野球をしに来ているんだ」

 日本の野球、生活のギャップにプライドを傷つけられる選手も多い中で、異端とも言えるスタイルで成功をつかんだローズだった。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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