報道翌日の21日に東京ドームを訪れマスコミ対応を行った小嶋社長
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は3月20日だ。
その日、球界に激震が走った──、と書くと若い読者は違和感があるかもしれない。めでたいことではなかったか、と。
2002年3月20日は、北海道新聞と道新スポーツが「
日本ハム札幌移転、04年目標に」と大々的に報じた日だ。
これを受け、桂信雄札幌市長は「昨年秋に内々に日本ハム球団から話があったのは事実」と証言。急きょ会見を行った日本ハム・小嶋武士球団社長も「かねてから北海道に来てほしいという要請はあった。いろいろな角度から検討して具体化した矢先に報道があった。球団としては前向きに対応してきた」と報道を肯定した。
札幌市はこれまで日本ハム、
オリックス、
ヤクルトなどに移転の打診を続けていたが、当初、色よい返事はなかったという。一方で
西武が03年に20試合を札幌ドームで行う「準フライチャンズ計画」を発表。この年の開幕戦を札幌で行い、さらに将来的には半分の試合を札幌で行う可能性もと明かしていただけに、小野賢二西武球団代表は「ないでしょう。あり得ない話だ」と驚きを隠さなかった。
写真=BBM