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2018センバツ

センバツ/聖光学院高・五味卓馬「走者がいる場面こそ、自然体で“工夫力No.1”」【春のキーマン】

 

聖光学院・五味卓馬[外野手/3年]


聖光学院・五味卓馬


 四番に座った東北大会で勝負強さを発揮した五味卓馬。秋の公式戦の12打点のうち、9打点が東北大会でたたき出したものだ。

「チャンスで絶対にかえす、という気持ちだと力が入ってしまう。後ろのバッターに回す気持ちで打席に入っていました」

 力まず、いかに力を抜くか。走者がいる場面だからこそ、自然体で打席に入った。斎藤智也監督は「工夫力No.1」と評価する。

 真面目な性格が災いし、考えすぎるところがあった。1年生のころは打率1割台も経験。冬場には横山博英部長の指導でスイングを修正した。「ひと冬、逆打ちにこだわって練習し、内角と低めのさばける範囲が広がった」と横山部長。三塁の守備が安定せず、前チームではメンバー入りできなかったが、新チームから外野に転向し、定位置をつかんだ。

 苦労を経験し、チームメートへの感謝の気持ちは人一倍、持っている。センバツでは五番を任される可能性が高い。「ベンチだけでなく、スタンドと一緒に戦う」と、全員の思いをバットに込めることに変わりはない。

写真=BBM
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