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2018センバツ

センバツ/東筑・北村謙介「増したパワーで、今度は“違う世界”を自分のものに」【春のキーマン】

 

東筑・北村謙介[捕手/3年]


東筑・北村謙介


 九州大会準決勝の富島戦で北村謙介に一発が飛び出した。両翼100メートルのKIRISHIMAサンマリンスタジアムの右翼スタンドに飛び込むソロアーチを放ち、一時は2点差にリードを広げた。

 北村は「まさかホームランになるとは」と照れ笑いを浮かべた。九州大会では不調に苦しみ8打数1安打。放った唯一の安打が、自身公式戦初の本塁打となった。それでも「調子の波が大きい」と厳しく自己分析する。

 昨夏の甲子園では石田旭昇とのバッテリーで愛媛の済美と対戦。2本塁打を含む10安打を浴び10失点で敗れた。誰よりも間近で相手打者を見ていた北村は「相手のスイングの速さにびっくりした。今までは詰まらせていた球も外野に運ばれた」と衝撃を受けた。

 甲子園から戻るとパワーをつけようと1キロのバットでスイングを続けた。九州大会での初アーチは秋からの練習の結晶だ。昨夏は「違う世界みたいだった」と感じた甲子園。春は石田をリードしながらバットでも活躍し、初勝利へ力を尽くす。

写真=BBM
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