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センバツ現場発

センバツ現場発/チームに貢献を誓う花巻東高の出世番号「17」を背負う西舘勇陽

 

第90回記念選抜高校野球大会が3月23日、阪神甲子園球場で開幕した。球児による13日間(準々決勝翌日の休養日1日を含む)の熱戦が繰り広げられるが、現場でしか分からない「センバツリポート」をお届けしていく。

3年生になったら「1」を


花巻東高の2年生右腕・西舘は、菊池雄星大谷翔平ら歴代先輩エースが下級生時代に背負ってきた「17」を着けている


 花巻東高の出世番号は「17」である。今季からエンゼルスでプレーする同校OBの大谷翔平が、メジャー・リーグで同ナンバーを着けることとなり、入団発表でその思いを語ったのは、ファンの記憶にも残っていることだろう。

 花巻東高は6年ぶりのセンバツ出場。2年生・西舘勇陽は大会メンバー登録の際、昨秋に続く「17」を手渡され、身の引き締まる思いになった。かつて菊池雄星(西武)、大谷、高橋樹也広島)が1年時に背負った背番号である。次期エースとして期待されている“証”なのだ。

「歴代の先輩方が着けてきた番号。チームの中心として頑張らないといけない。雄星さん、翔平さんが国内で活躍している姿を見て、あこがれて花巻東に進学しました。背負う以上はチームに貢献しないといけない」

 最速142キロ右腕はカーブ、スライダー、フォークが持ち球。183センチの長身からキレのいいボールを投げ込む。昨秋の公式戦は7試合に登板し、東北大会準々決勝(対由利工高)では初完投勝利を挙げ、同大会準優勝に貢献した。冬場は上半身頼みだったフォームを、下半身主導のフォームへ修正を重ねたが、なかなかしっくりこなかった。大阪入り後も調整段階で、初戦突破を果たした東邦高との2回戦も登板機会はなかった。試合中盤からブルペンで投球練習していたが、試行錯誤している姿が伝わってきた。

 この日の2回戦は左腕エース・田中大樹(3年)が3失点完投勝利(5対3)。西舘が、先輩から刺激を受けたのは言うまでもない。

「大樹さんも『17』を着けていました。自分も3年生になったら『1』を着けられるように、誰からも認められる取り組みを見せていきたい」

 3回戦以降、西舘にも必ず、出番があるはず。背番号17が再び輝きを見せる。

文=岡本朋祐 写真=田中慎一郎

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週刊ベースボール編集部

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