大阪桐蔭高・小泉航平[捕手/3年]
大阪桐蔭のセンバツ連覇には正捕手・小泉航平の成長が欠かせない。名門の司令塔として、昨秋の公式戦は13試合中12試合で先発マスクをかぶった。
チームは大阪、近畿大会で優勝。だが、小泉自身は経験不足もあり、旧チームから出場している
柿木蓮、
横川凱、
根尾昂の投手陣に引っ張ってもらう試合が多かったという。
「捕手が穴と言えるぐらい余裕もなかった。リードもいっぱいいっぱいで、ごまかしながらだった」
オフは1学年上の
福井章吾やOBに助言を受けて配球を見直し、捕手としての動きを再確認。主力投手がブルペンに入れば、可能な限りボールを受けた。西谷浩一監督からは「強いチームにはいいキャッチャーがいる」と奮起を促されており、気を抜く様子はない。
1年秋からベンチ入りしており、能力は評価されていた。だが、1年冬に左手有鉤骨を骨折。優勝した昨年センバツはスタンドで応援した。
「チームの優勝はうれしかったけど、自分としては情けなかった」
今春は個人的な悔しさも晴らす。
写真=BBM