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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

ヤクルト・広岡大志が踏み出す飛躍のシーズン

 

レギュラー定着を目指す広岡


 春季キャンプ、オープン戦を通じて英才教育を受けた高卒3年目内野手の広岡大志が、飛躍のシーズンに臨む。沖縄・浦添での春季キャンプでは連日、早出、居残り練習を繰り返した。そして、オープン戦では全16戦にフルイニング出場。チームでは2008年の田中浩康DeNA)となる。まさにチームの皆勤賞という奮闘で、遊撃での開幕スタメン出場を確かなものにしている。

「ずっと出していただいて、守備、バッティングでいろんなことを感じることができた。開幕に向けてしっかり調整できれば」

 オープン戦打率はリーグ28位の.207だったが、その一方で打点11は山田哲人と並んでチームトップタイの数字。2本塁打とスラッガーの片りんも見せた。その一方で失策は12球団ワーストタイの4と遊撃の守備では苦戦しているが、こちらも実戦で経験を積んでいくしかない。3盗塁と足でもアピールしており、“山田二世”の異名もダテではない。

「オープン戦でいい例はいっぱいあるが、信じてはいる」。こう話すのは熱心に指導を行ってきた石井琢朗打撃コーチ。広岡本人も「秋からそこを目指してきた」と開幕スタメンへの意欲を隠さない。まずは第一関門を突破し、次なる目標はレギュラー定着だ。首脳陣にもしばらくは我慢が必要となりそうだが、将来の主力選手を大きく育ててもらいたい。

文=富田 庸 写真=川口洋邦
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