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2018パ・リーグ6球団の一番事情は?

 

優勝するためには、そこが十分に機能していなければいけない。チームをけん引する立場である一番。シーズンは始まったばかりだが、果たして各球団、打線の斬り込み役がどのような働きぶりを見せたか。パ・リーグ6球団の一番事情を見ていこう。

福岡ソフトバンクホークス



 並々ならぬ決意で開幕を迎えた。「一番を打ちたい」。今季9年目を迎える今宮健太がリードオフマン定着を狙う。守備職人のイメージが強いが、昨季はキャリアハイの14本塁打、打率.264をマークするなど打撃力も向上。犠打に盗塁と小技も使え、今宮の一番定着は工藤公康監督も「理想」と期待を寄せる。意識する「出塁」という部分では一定の手応えを感じてはいるが(出塁率.355)、チャンスメークはいまひとつ。開幕8試合目の4月8日の楽天戦(楽天生命パーク)で、ついに一番を外れた。しかし、その座を簡単に譲る気はない。

埼玉西武ライオンズ



 開幕7連勝と好スタートを切った獅子軍団の不動のトップバッターは秋山翔吾だ。今季も開幕からまずまずの出来で4月8日現在、打率.344。8試合中、初回の出塁は2試合しかないが、それでもリーグトップタイの9得点を稼いでいるから仕事を果たしている。昨年、25本塁打を放ってパワーを見せつけたが、今季はゼロ。ただし、二塁打はパ・リーグ2位の4本放っており、中距離ヒッターとしての力も存分に見せつけている。下位が作ったチャンスで打席に入ることも多く、そこで真価も発揮。チャンスメーカー、ポイントゲッターの両方の役割を果たせる貴重な存在だ。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 本来ならば茂木栄五郎が不動の一番となるはずだが、やはり故障明けということもあり、まだ本調子ではない。実戦不足も影響したか、この斬り込み役に本来の打撃が戻らず、自慢の強力打線は空回りを続けている。梨田昌孝監督は盛んに打線を組み換え、島内宏明を一番に据え、茂木は二番、三番に回すこともあったが効果は表れない。昨季絶大なる破壊力を発揮した「一番・茂木、二番・ペゲーロ」の復調なくして、得点力アップは望めない。

オリックス・バファローズ



 4年目の宗佑磨がリードオフマンに定着。打力が向上し、遊撃からレギュラー不在だった中堅にコンバート。50メートル走5秒8の俊足を買われて抜てきされ、オープン戦では打率.306と好調を維持。だが、開幕後は.162と不振に。初回の第1打席に出塁した試合は、わずか1、盗塁数も1と役割を果たせない日々が続く。チーム打率.209は、パ・リーグ最少。打線に勢いを与える一番の元気のなさがチーム状態を象徴する結果となっている。

北海道日本ハムファイターズ



 クリーンアップ、先発ローテ、ブルペンとようやく各ポジションのメンバーが固定されてきた中で、いまだ流動的なのが一番打者だ。西川遥輝が開幕から調子が上がらず、岡大海が2試合、大田泰示が3試合で務めるなど試行錯誤が続いている。三番・近藤健介の前にいかにランナーをためられるか、また足を絡めた野球をどれだけグラウンドで表現できるか。その理想の形を実現させることができるリードオフマンは、やはり西川しかいない。打線の大きなカギを握る背番号7の復調がいまは急がれる。

千葉ロッテマリーンズ



「千葉の韋駄天」がバットと足でカモメ打線をけん引している。一番を任されている荻野貴司は開幕から4試合連続のマルチ安打。企図数100以上の現役選手ではトップの通算盗塁成功率を誇る男は、井口資仁監督が掲げる“走塁改革”の担い手として塁上から相手投手に大きなプレッシャーをかけている。これまでは度重なるケガに泣かされてきたが、1年間を無事に駆け抜けることができれば、指揮官に厳命されている「50盗塁&盗塁王」は現実目標だ。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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