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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説121】100メートルのオリンピック代表・飯島秀雄がプロ入りして代走屋に【爆笑&小ネタスペシャル】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

東京スタジアムの観客も増えたが……



 1968年のメキシコ・オリンピックの100メートル日本代表選手であり、10秒1と当時の日本記録保持者だった飯島秀雄。派手好きの東京オリオンズ(69年よりロッテ)、永田雅一オーナーが「100メートルの日本代表が盗塁をしたら、みんな喜ぶだろう。守備もバッティングもさせなきゃいいんだ」とドラフト9位で指名し、69年に入団した。

 永田の思惑どおり、東京スタジアムの観客も一気に増えたという。ただし、足は確かにとんでもなく速いのだが、やはり短距離と野球の盗塁では勝手が違い、スタートやスライディングで戸惑い、3年間で23盗塁、17盗塁刺に終わり、引退した。

 一軍では一度も打席に立たず、守備にも就かず、ひたすら代走起用だけだった。二軍では唯一、ヤクルト戦で打席に立ったことがあるが、3球三振。1年だけロッテでランニングコーチをしたが、その後は球界を離れている。

写真=BBM
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