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2018パ・リーグ6球団の外国人事情は?

 

優勝するためには、そこが十分に機能していなければいけない。チームに勝利を呼ぶ存在である外国人。まさに助っ人がしっかりと仕事を果たさなければ、優勝も遠ざかってしまう。パ・リーグ6球団の外国人事情を見ていこう。

北海道日本ハムファイターズ



 新助っ人が快進撃の大きな力になっている。開幕からエース格の存在感を示しているニック・マルティネスはチームトップの3勝をマークし、登板したすべてでQSと期待どおりの働きを見せている。トンキンも最速159キロの直球で抑えに定着。打者ではアルシアのバットがここに来て絶好調。レアードとのコンビは相手バッテリーの脅威になりつつある。さらに開幕投手を務めたロドリゲスの状態も上がってきており、指揮官が外国人枠をにらみながら、どう5人を起用していくかも今後の大きな焦点となりそうだ。

福岡ソフトバンクホークス



 昨季、活躍を見せ日本一に貢献した外国人選手たちに元気がない。開幕初登板で満塁弾を浴びたモイネロは登板を重ね本来のピッチングを取り戻しているが、バンデンハークは勝率9割を超える本拠地ヤフオクドームで来日ワーストの6四球、10失点を喫するなど制球難に苦しんでいる。また、右股間節を痛めたサファテはアメリカに一時帰国。4月26日(現地時間)に手術を受け、復帰までは4カ月を要する見込みだ。デスパイネも4本塁打は放っているが打ち損じが目立ち、打率.175はあまりにも寂しい。どの助っ人もチームに不可欠な存在だけに1日も早い復帰、復調が待たれる。

埼玉西武ライオンズ



 先発ローテーションをきっちり守っているのが新外国人右腕のファビオ・カスティーヨだ。ここまで2勝をマークしているが、特筆すべきはその勝利がすべてソフトバンクから挙げていること。王者相手に4月4日は6回途中まで完全試合ペースで来日初勝利、25日は大量点に守られた面もあるが、6回途中4失点と仕事を果たした。同じく新外国人のワグナーは中継ぎとして徐々に持ち味を発揮。大砲・メヒアは限られた出番で力を出すしかない。いかにボール球を振らず、右中間へ打ち返す意識を打席で保てるかがカギだ。4年目の郭俊麟は二軍調整中。

千葉ロッテマリーンズ



 マイク・ボルシンガーが先発ローテーションの一角として試合を作っているが、セットアッパーを期待されるシェッパーズは勝負どころで崩れる場面が目立ち、チェン・グァンユウオルモスは二軍調整が続く。攻撃陣は開幕から純国産打線となっている。ドミンゲスとペゲーロは二軍戦で結果を残しているものの、“足を絡めた打線のつなぎ”が重視される中では使い勝手が難しい。一軍戦力になるためにはよほどのインパクトを残さなければならないだろう。

オリックス・バファローズ



 野手ではマレーロステフェン・ロメロが四番、五番を担い、計10本塁打(ロメロ3本、マレーロ7本)と長打力を見せている。打率は2割台と粗さが目立っているが、徐々に復調気配。助っ人2人の復調と比例するようにチームの得点力も向上しつつある。投手のディクソンアルバースの結果は対照的。ディクソンは4度の先発で2度のQSと好投も、打線の援護なくいまだ未勝利。アルバースは変化球主体にテンポよく投じて2勝を挙げている。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 助っ人の陣容は昨季までとほぼ変わらない。ウィーラー、アマダー、ペゲーロの出来が良くも悪くもチームに影響する。ここまでは昨年のような爆発力がなく、最下位に沈む要因となっている。投手陣ではハーマンが今季もブルペンに待機するが、すでに救援失敗も。松井裕樹福山博之らと同様に、まだ波に乗れていない。二軍には投手の宋家豪、コラレス、野手では唯一の新助っ人であるディクソンが控えており、レギュラー組の調子いかんでは入れ替えもありそうだ。

写真=BBM
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