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プロ野球仰天伝説

ゲン担ぎと反抗心から髪を伸ばしていた水上善雄/プロ野球仰天伝説130

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

いつも行っていた美容室に行けず



 おそらくであるが、1970年代後半から80年代にかけてロッテで活躍した遊撃手・水上善雄は、日本球界でもっとも髪が長かった選手ではないだろうか。

 88年のオフ、ゴルフにはまり、いつも行っていた美容室に行けず、散髪できないままキャンプイン。その後、ずっと調子が良く、ゲンを担ぐタイプでもあったので、そのまま伸ばし、さらにオープン戦で側頭部に死球。入院生活でまた伸びた。

 シーズンに入ると球団から「見苦しいから切ってこい」と言われたが、上から言われると反発するのが水上の性格。マスコミでも切る、切らないで話題になったことで、さらに意地になった。結局、2年間、長髪のままにし、89年オフに広島に移籍している。

 なお、中学時代の1級下にはあの永遠のアイドル、山口百恵さんがいた。引退後は一時期、築地の市場で働いていたなど、ネタが豊富な人物でもある。

写真=BBM
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