週刊ベースボールONLINE

プロ野球世代別ベストナイン

「1965年」球界の一大勢力“昭和40年世代”/世代別ベストナイン

 

プロ野球史を彩ってきた数多くの名選手たち。生まれた世代ごとに週刊ベースボールONLIN編集部がベストナインを選定して、“史上最強世代”を追いかけてみる。

バッテリーは最強クラス



「昭和40年会」という同期会を結成していることでも知られる1965年に生まれた世代。山本昌(山本昌広)は「みんな野球をやっていた。野球以外のスポーツをしている男の子って、そんなにいなかったんじゃないかな」と少年時代を振り返る。そんな野球少年たちの一部がプロ野球選手となったことになるが、少年期からの鍛錬の賜物か(?)、バッテリーを中心に充実のラインアップだ。

【1965年生まれのベストナイン】(1965年4月2日〜66年4月1日生まれ)
投手 山本昌(中日

捕手 古田敦也(ヤクルト)

一塁手 八木裕阪神

二塁手 南渕時高ロッテほか)

三塁手 レオ・ゴメス(中日)

遊撃手 池山隆寛(ヤクルト)

外野手 佐々木誠(ダイエーほか)
    村上隆行(近鉄ほか)
    岸川勝也(ダイエーほか)

指名打者 トロイ・ニールオリックス

 やはりエースとなるのは50歳となった2015年に32年のプロ生活をまっとうした山本昌だろう。通算勝利で続くのが同じく左腕で“超遅球の速球王”星野伸之(オリックスほか)。右腕では先発タイプで西武黄金時代を支えた“ナベQ”渡辺久信やメジャーも経験した小宮山悟(ロッテほか)、リリーバーとしても計算できる吉井理人(近鉄ほか)、武田一浩日本ハムほか)、紀藤真琴広島ほか)、水野雄仁巨人)ら好投手が並ぶ。山本昌がエースなら、クローザーには与田剛(中日ほか)を据えたいところだ。

 この投手王国をリードする司令塔は古田敦也。この世代はグラウンド外でのリーダーシップも目立ったが、球界再編に揺れた2004年の古田は、その中でも際立つ存在だ。もちろん、グラウンドでも攻守に歴代屈指の名捕手。同じく捕手だった野村克也監督の遺伝子を誰よりも濃く継承して2度のMVPに輝き、91年に首位打者、03年には4打数連続本塁打とバットでも活躍した。選手生活晩年は故障にも苦しんだが、控えには光山英和(近鉄ほか)もいて、バッテリーに不安はない。

豪快さと“もろさ”を併せ持つ強力打線


ヤクルト・池山隆寛


 主砲は古田とともにヤクルト黄金時代に貢献した“ブンブン丸”池山隆寛。この世代の通算安打では古田に譲るも、通算本塁打ではトップで、華麗な遊撃守備や豪快な三振でもファンを魅了した。

 古田や池山とクリーンアップを担うのは指名打者のニールと三塁にいるゴメスだろう。ニールは96年の日本シリーズで3安打ながら6打点を稼いでオリックス初の日本一を呼び込んでMVPに選ばれ、ゴメスはベストナインに選ばれた三塁だけでなく一塁も守って99年のリーグ優勝に貢献。左右の助っ人長距離砲が打線に厚みを加える。

 助っ人長距離砲では右打者のドミンゴ・マルティネス(西武ほか)も同世代。三塁を中心に一塁、外野をこなし、現役最晩年は代打の切り札として存在感を発揮した八木裕はゴメスがいるため一塁に。池山と遊撃に重なる南渕時高は二塁の経験も豊富。14打席連続出塁をマークした粘り強い打撃でもチームを支える。

 外野にも好打者がズラリ。佐々木誠は92年に首位打者と盗塁王の“2冠”に輝いた俊足外野手で、村上隆行(嵩幸)と岸川勝也は強打に勝負強さが光ったクラッチヒッターだ。

 三振王3度の池山、試合前に急な腹痛も指名打者のため交代を許されず第1打席で本塁打を放った勢いで病院へ駆け込んだニールなど、“もろさ”も打線の隠れた魅力かもしれない。盤石のバッテリーと豪快な打線の対照的な両輪は、ファンの人気も集めそうだ。

写真=BBM

関連情報

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング