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プロ野球世代別ベストナイン

「1966年」黄金世代の間で異彩を放つ“ノムケン世代”/プロ野球世代別ベストナイン

 

プロ野球史を彩ってきた数多くの名選手たち。生まれた世代ごとに週刊ベースボールONLIN編集部がベストナインを選定して、“史上最強世代”を追いかけてみる。

出生率大幅減の丙午世代



 1966年の干支は丙午(ひのえうま)。古くから火災が多いという迷信もあり、出生率が減少するという。実際、この年の出生率は前年比25パーセント減と大幅に減っている。

 ドラフト制度が安定したこともあってプロ野球選手の総数は減っていないが、前後がスターの並ぶ黄金世代でもあり、地味な印象があることも確かで、通算100勝に到達した投手も不在だ。ただ、決して派手ではないが、確かな実績がありながらも、それを誇らないような名選手がラインアップに並んでいる。

【1966年生まれのベストナイン】(1966年4月2日〜67年4月1日生まれ)
投手 山崎慎太郎(近鉄ほか)

捕手 中村武志中日ほか)

一塁手 小川博文オリックスほか)

二塁手 ロバート・ローズ(横浜ほか)

三塁手 初芝清ロッテ

遊撃手 野村謙二郎(広島)

外野手 平井光親(ロッテ)
    高橋智(オリックスほか)
    ドゥエイン・ホージーヤクルト

指名打者 ボーリック(ロッテ)

 二遊間を守るのは、この世代きっての好打者だ。遊撃にいる野村謙二郎は世代で唯一の名球界入り。リーグ最多安打に盗塁王も3度ずつ、トリプルスリーも達成し、「もっともメジャーに近い男」とも言われたリードオフマンで、この世代をも引っ張る存在だろう。

 堅守も光った二塁のローズは横浜“マシンガン打線”の四番打者を担った勝負強き孤高のスラッガー。首位打者1度に打点王2度、サイクル安打は史上最多の3度を数える。ランキングの線引きとされる通算4000打数に71打数だけ届かなかったとはいえ、通算打率.325という安定感は驚異的だ。

 一塁にいる小川博文は全打順で本塁打を放った堅守の内野手。オリックスでチームメートだったのが外野にいる高橋智で、“飛ばし屋のデカさん”と呼ばれた長距離砲だ。

ロッテ勢から3人の好打者


ロッテ・初芝清


 強打の内野陣でホットコーナーを担うのが、千葉移転後の“ミスター・マリーンズ”初芝清。三塁守備には難があったが、95年に打点王に輝いた気迫のクラッチヒッターだ。

 ロッテ勢が多いのも世代の特徴で、外野にいる平井光親もロッテひと筋。91年に首位打者に輝き、オリオンズ最後のタイトルホルダーに。打席の左右も打者としてのタイプも違うが、いずれもファンに愛された好打者だった。

 指名打者もロッテからで、来日初打席から「ホームランを打った試合は負けない」不敗神話を築いたボーリック。連勝は12でストップしたが、のちにプロ野球初となる延長戦のサヨナラ満塁弾も放ったスイッチヒッターだ。

 同じく助っ人スイッチヒッターで、この世代では少数派のド派手な存在が外野のホージー。明るいパフォーマンスで人気を博した好漢だが、相手投手を研究してノートをつける地道な努力家の面も兼ね備えていた。

 控えには田辺徳雄西武ほか)や湯上谷宏(ダイエー)、笘篠賢治(ヤクルトほか)ら内野守備の職人もいて、野手の層は申し分ない。

 先発タイプの投手では、誕生日も同じ右腕の山崎慎太郎と松浦宏明日本ハムほか)。左腕の湯舟敏郎阪神)との三本柱だ。リリーフでは、ともに左腕で同性の吉田豊彦(ダイエーほか)、吉田修司(ダイエーほか)に、“初代ホールド王”の島崎毅(日本ハムほか)がいる。

 この投手陣をリードするのが中村武志だ。星野仙一監督の“殴られ役”でもあり、投手陣から絶対的な信頼を集めた竜の司令塔。投手の長所を引き出す巧みなリードが、勝負を分けるカギとなるだろう。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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