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プロ野球仰天伝説

シーズンで125通りの打順を採用したバレンタイン監督/プロ野球仰天伝説134

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

“競争意識と休養”で選手を刺激


ロッテ・バレンタイン監督


 1995年、9年連続Bクラスが続いていたロッテの監督に就任し、2位躍進に導くも広岡達朗GMとの確執もあって1年で退任したバレンタイン監督が、メッツ監督として、さらなる実績と箔をつけて2004年、2度目のロッテ監督に就任した。

 1年目は4位だったが、2年目の05年は緻密なデータ分析を行いながら、なんと125通りの打順で、まさに“日替わり打線”を組む。さらに1つのポジションを複数の選手で競わせ、“競争意識と休養”で選手を刺激しながら徐々に加速した。最終的にはシーズン2位ながらプレーオフでソフトバンクを破って優勝を飾っている。

 日本シリーズでも阪神を4勝0敗で破り、31年ぶりの日本一に輝き、“ボビー・マジック”、“バレンタイン・マジック”と呼ばれた。ただ、データ至上主義は時に冷酷にも映る。以後は一度も優勝がなく、09年限りで退団した。

写真=BBM
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