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プロ野球世代別ベストナイン

「1974年」国民栄誉賞&永久欠番の“ゴジラ世代”/世代別ベストナイン

 

プロ野球史を彩ってきた数多くの名選手たち。生まれた世代ごとに週刊ベースボールONLIN編集部がベストナインを選定して、“史上最強世代”を追いかけてみる。

エース黒田と盤石のリリーフ陣



 社会問題になった甲子園での5打席連続敬遠、巨人では長嶋茂雄監督に将来の四番打者として英才教育を施され、その期待に応えて数々の打撃タイトルに3度のMVP、やがてメジャーでも175本塁打を放ち、現役引退後は長嶋とともに国民栄誉賞を授与された。そんな“ゴジラ”松井秀喜が世代の顔だ。

 この1974年生まれ世代は投手陣も充実していて、先発とリリーフで、それぞれ日本を代表する好投手がいる。ともに松井の存在感にも劣らない名選手だ。

【1974年生まれのベストナイン】(1974年4月2日〜75年4月1日生まれ)
投手 黒田博樹(広島)

捕手 清水将海ロッテほか)

一塁手 セギノール日本ハムほか)

二塁手 井口資仁(ロッテほか)

三塁手 ホセ・フェルナンデス西武ほか)

遊撃手 今岡誠阪神ほか)

外野手 松井秀喜(巨人)
    ラミレスDeNAほか)
    柴原洋ソフトバンク

指名打者 フリオ・ズレータ(ソフトバンクほか)

 松井と同様、日米で活躍した黒田博樹がエースだ。広島のエースとして2005年に最多勝、翌06年には最優秀防御率。メジャーでもエースとなり、松井のいたヤンキースでもプレーした。15年に広島へ復帰して、25年ぶりのリーグ優勝を見届けるように16年限りで現役引退。背番号が永久欠番になったのは、この世代では黒田のみだ。先発タイプには99年MVPの野口茂樹中日ほか)もいて、黒田との左右両輪で先発陣を引っ張る。

 リリーフ陣は盤石。筆頭は18年も現役を続ける岩瀬仁紀だろう。落合博満監督時代のクローザーで、故障を経てセットアッパーとして復活。17年に通算登板のプロ野球記録を更新した左の鉄腕だ。同じ左のリリーバーでは01年に当時のプロ野球タイ記録となる78試合に投げまくった菊地原毅(広島ほか)、右腕では“幕張の防波堤”小林雅英(ロッテほか)や02年から2年連続でパ・リーグの最優秀中継ぎ投手となった森慎二(西武)、セ・リーグで04年に同タイトルを獲得した岡本真也(慎也、真或。中日ほか)も同世代だ。

助っ人長距離砲も充実


巨人・松井秀喜


 左打者の筆頭は松井だが、右打者は松井と同様、メジャーでも活躍した井口資仁で、18年からロッテの監督を務める。

 DeNAの監督として2年連続でクライマックスシリーズ進出に導いたのが、外国人枠適用選手で初めて通算2000安打に到達したラミレス。69年に引き続き、現役監督が2人いる世代だ。外野守備の名手だった大友進(西武ほか)も同世代で、ラミレスを指名打者としたいところだが、パ・リーグの経験がなく、その指名打者にはラミレスと同様に本塁打を放った後のパフォーマンスで鳴らしたズレータを据えた。

 この世代は外国人選手が充実しているのも特徴で、02年に2試合連続で左右両打席本塁打、04年には本塁打王となったセギノールが一塁に、パ・リーグ複数球団で長くプレーした長距離砲のフェルナンデスが三塁にいる。

 内野の要は遊撃に据えた今岡誠だ。卓越した打撃技術でVイヤーの03年に首位打者、05年に打点王となった天才。外野は斬り込み隊長としてダイエーをミレニアムの連覇に引っ張った柴原洋で、この世代で貴重な巧打者タイプとなっている。司令塔は強肩堅守の清水将海。やや難があった打撃も、この打線であればカバーできそうだ。

 日米通算507本塁打の松井をはじめ、打線の破壊力は申し分ないが、外国人枠が狭まると、やや苦しい戦いとなるかもしれない。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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