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世代別ベストナイン

「1980年」正念場を迎えている“松坂世代”/世代別ベストナイン

 

プロ野球史を彩ってきた数多くの名選手たち。生まれた世代ごとに週刊ベースボールONLIN編集部がベストナインを選定して、“史上最強世代”を追いかけてみる。

黄金世代の代表格



 2018年、中日で再起を懸ける松坂大輔がNPBでは4241日ぶりとなる勝ち星を挙げた。まだ完全復活とは言えないが、その一歩を踏み出したことは間違いない。

 松坂は1998年に横浜高のエースとして甲子園で春夏連覇を達成。その同世代、80年に生まれた世代には有望な選手が多く、“松坂世代”と呼ばれるようになった。現役を引退した選手も少なくないが、多くの選手が現役を続けている。誰もが正念場を迎えていることは確かだ。ただ、その輝かしい実績が、このまま終わらないことを物語っているように思える。

【1980年生まれのベストナイン】(1980年4月2日〜81年4月1日生まれ)
投手 松坂大輔(中日)

捕手 實松一成日本ハム

一塁手 小谷野栄一オリックス

二塁手 東出輝裕広島

三塁手 村田修一巨人ほか)

遊撃手 梵英心(広島)

外野手 森本稀哲(日本ハムほか)
    赤田将吾西武ほか)
    小池正晃(横浜ほか)

指名打者 トニ・ブランコ(中日ほか)

 捕手の實松一成はコーチ兼任で18年に巨人から古巣の日本ハムへ復帰。若手時代に日本ハムでチームメートだった一塁にいる小谷野栄一はオリックスで今も第一線で活躍を続けている。18年から古巣へ復帰して現役を続ける渡辺直人楽天)も同世代だ。

 三塁の村田修一と遊撃の梵英心は17年限りでNPBこそ去ったが、それも決して引退とは同義ではない。村田は横浜時代に本塁打王2度の長距離砲で、打棒も健在。梵は10年の盗塁王で、ともに堅守も武器だ。

 二塁の東出輝裕は俊足巧打で低迷期の広島を引っ張った野球巧者だが、13年の開幕前に左ヒザの重傷を負って実質的に選手生命が絶たれたことが惜しまれる。

歴代屈指の強力投手陣



 外野にいるのが強打に犠打などの小技も兼ね備えた小池正晃。松坂とは横浜高のチームメートだった。松坂に続くドラフト2位で西武へ入団したのが赤田将吾。プロで内野手から外野手へ転向、スイッチヒッターにも挑戦して大成した。残る1人は森本稀哲。ド派手なパフォーマンスの印象が強烈だが、09年から2年連続でリーグ最多犠打をマークするなど、プレーは職人肌だった。

 指名打者は打撃2冠2度のブランコ。助っ人では長距離砲のブラゼル(阪神ほか)、エルドレッド(広島)が同世代。長距離砲タイプではG後藤武敏(G.後藤武敏など。DeNA)が代打の切り札として現役で、代打なら矢野謙次(日本ハム)も負けていない。

 村田や東出も高校時代は投手だったが、この世代の大きな特徴は投手層の厚さだ。松坂と先発三本柱を形成するのが、ダイエー黄金時代を支えた左腕の杉内俊哉(巨人)と和田毅(ソフトバンク)。杉内は故障に苦しみ続けているが、16年にNPBへ復帰した和田は貴重な勝ち星で17年の日本一に貢献している。先発タイプでは18年も現役の館山昌平や米独立リーグでプレーを続ける久保康友(阪神ほか)に加え、新垣渚(ソフトバンクほか)に木佐貫洋(巨人ほか)も同世代だ。

 リリーバーも充実している。近年はチームの精神的支柱としても存在感を放つ藤川球児(阪神)がクローザー。ともに“JFK”を形成した久保田智之も同世代だ。セーブ王の経験がある加藤大輔(オリックスほか)に、現役を続けている永川勝浩(広島)に支配下へ復帰したばかりの久保裕也(楽天)もいる。

 バランスのいい打線に強力投手陣。やはり優勝候補に挙げられる黄金世代だろう。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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