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ほろ苦先発デビューも今後に期待 阪神・才木浩人

 

プロ初先発は初回に3点を失うなど5回12安打5失点で敗戦投手となった才木


 プロ初先発の先頭打者への初球を右前にヒットにされ、いきなりプロの洗礼を浴びてしまった。高卒2年目の阪神才木浩人投手だ。その後、中日の三番・アルモンテには中前打、四番・ビシエドには死球を与え一死満塁。そこから3点を奪われた。5月20日の中日対阪神戦(ナゴヤドーム)は、阪神にとって初回から苦しい展開となり1対6で敗戦(才木は5回5三振12安打5失点)。この回が終わり、ベンチに帰る才木は何度も右手でグラブを叩き、自分への怒りを見せた。このシーンを見て才木の言葉を思い出した。

「僕の投球の特長は、とにかく力で押して、さらに押していくタイプの三振を狙うスタイルの投手だと思っています」

 分かっていても力のある真っすぐで押していく。打たれても向かっていく姿勢は初先発でも見ることができた。力みが目立ち同じ打者に何度も同じように打たれるシーンもあった。一軍の試合では勝つ投球が求められる。だからこそやってはいけないミスだ。それでも何か今後に期待が持てる部分も多かったと思う。

「自分が生まれた年(1998年11月7日生まれ)に甲子園で活躍されていた。学ぶことは多いと思う。自分のボールを投げていきたい。緊張というより楽しみです」とこの試合の通日先発・松坂大輔との投げ合いについて前日にこうコメントとしたが、まだ19歳で初先発を前にこのような言葉を発することができる強心臓には驚かされる。

 今キャンプ中には「3年後くらいには10勝くらい挙げられる投手になっていたいと思っています」と語っていた才木。初回に痛烈な中前打を打たれた首位打者・アルモンテをその後2打席連続空振り三振に斬って取った投球など、きらりと光る投球もあったからこそ、次にもらえるであろう先発機会でのリベンジに期待したい。

文=椎屋博幸 写真=高塩 隆

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