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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

西武・栗山巧と同じ。オリックスの元気印・宮崎祐樹が欠かさぬルーティンとは

 

両ヒジで体の前に小さな円を描いてからバットを構える。これが宮崎の欠かせぬルーティンだ


 最大6あった借金を1まで減らし、今日から交流戦へ。開幕から低調だった打線も徐々に上向きつつあるオリックスは、すでに5月の月間勝ち越しを決めている。

 その打線、そしてチームを活気づけているのが、5月17日のロッテ戦(ZOZOマリン)から一番に座る宮崎祐樹だ。背番号24の出場時のチーム成績は6勝3敗。ファーストストライクから果敢にスイングする積極打撃で、5月26日のロッテ戦(ほっと神戸)では先頭打者本塁打。ベンチで祝福を受けると、亜大の先輩であるソフトバンク松田宣浩から直伝された『牛男〜』のパフォーマンスに加え、ベンチ内でも常に声を張り上げる“元気”でチームを鼓舞。昨季の開幕ダッシュの立役者が、今季もチームを上昇気流に乗せている。

 気迫を前面に。ムードメーカーのイメージが強い背番号24だが、思考は柔軟だ。打撃で意識するのは、「バットを内から出すこと」ときっぱり。意識は打席内でも垣間見え、両ヒジで体の前に小さな円を描いてからバットを構えている(写真)。「ヒジを柔かく使うため。そして、腰が反るのを防ぐためなんです。もう、やらないと気持ち悪いんですよね」と欠かさぬルーティンは、西武栗山巧も同じものだ。

「体を見てもらっている整体師の方が、栗山さんと同じ方で。体の作りが『栗山さんと同じ』と言われて。参考にした部分もあるんです」

 バットを内から出すことで「ファウルになることもある」が、「それでいい。投手に球数を投げさせたり、四球を奪ったり。チームのために『何かしたろう』と思って打席に入っているので」と宮崎。ベンチ内で声を出す理由も、その意識につながる。

「自分の調子が悪いと、『クソー』と思って、声を出したくないときもありますよ。でも、声で盛り上げれば、チームの助けになる。それは、自分のためにもなるんです。マイナスなことはない」

 果敢な打撃に対しては「それが僕の持ち味。迷ったときこそ、誰かの一言に勇気をもらえる。だから、気持ちを強く持てるし、振っていける」とナインを鼓舞する男も“チームに支えられる”の思いは強い。だからこそ、彼の一打や声にチームは活気づくのだろう。

 今日から始まる交流戦。上位追撃へ。セを相手にしても、背番号24がチームに勢いを与えれば、5割復帰、そしてその先の貯金生活も見えてくる。

文=鶴田成秀 写真=BBM

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