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谷繁元信コラム

「ユニフォームが変わるたび格好いいか自分目線で確かめる」/谷繁元信のユニフォーム論01

 

『ベースボールマガジン』で連載している谷繁元信氏のコラム「仮面の告白」。ネット裏からの視点を通して、プロ野球の魅力を広く深く伝えている同氏だが、今回はユニフォームに関して、だ。

「やっぱりプロのユニフォームは違う」


入団1年目、横浜大洋時代の谷繁氏


 やっぱりプロのユニフォームは違う。

 1988年の入団発表で、横浜大洋のユニフォームに初めて袖を通したときに、そう思いました。どこが違うかと言えば生地。当時はニットでしたが、高校時代に着ていたニットに比べて柔らかく、分厚過ぎない。伸縮性にしても、市販のものとは違うのではないかと思わせる特別感がありました。

 デザイン的には、僕が入団した30年前というのは、ホーム用の「YOKOHAMA」と胸に入ったユニフォームは好きだったのですが、ビジター用の「TAIYO」は格好悪いなと(苦笑)。色的にも、どちらかと言うと渋めでした。上はネイビーで下チャコールグレー。同じ青でもマリンブルーじゃないんですよ。本当に濃い青。ホーム用のクリーム色にネイビーのラインの入ったユニフォームのほうが断然、格好いいと思っていました。

 最初にユニフォームをもらったときには、鏡の前に立って前から背中から見た覚えがあります。その後、ユニフォームが変わるじゃないですか。僕の場合で言うと、大洋からベイスターズ、ベイスターズを出てドラゴンズに行った後、ドラゴンズでは何回もユニフォームが変わっています。

 そのたびに鏡に自分のユニフォーム姿を映して見ていました。だからといってナルシストではないですよ(笑)。やっぱり似合っているのか似合ってないのか、自分目線で確かめていたんです。

写真=BBM

●谷繁元信(たにしげ・もとのぶ)
1970年生まれ。江の川高校(現・石見智翠館)にて甲子園に出場し、卒業後、ドラフト1位で横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。98年にはベストナイン、ゴールデン・グラブ賞、最優秀バッテリー賞を獲得しチームの日本一に大きく貢献。2002年に中日ドラゴンズに移籍。2006年WBC日本代表に選出され、2013年2000本安打を達成。2014年シーズンから選手兼監督になり、2016年現役引退を表明。通算3021試合出場、27シーズン連続安打、同本塁打を達成(いずれもNPB歴代最高)。2016年に中日ドラゴンズを退任後は、各種メディアで評論家、解説者として活動を行う。著書に『谷繁流キャッチャー思考』(日本文芸社)。
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