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都市対抗大会2次予選リポート

大一番で大活躍!JR東日本の期待の新人・近森雄太を支えた先輩/JABA公式サポ・成田沙耶加の熱視線!

 

第89回都市対抗野球大会の2次予選が全国各地で行われている。週刊ベースボールONLINEでは、都市対抗2次予選にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA×グラゼニ社会人野球公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は成田沙耶加さんです。

「全部振っていこう」という気持ち


JR東日本・拝崎諒(左)、近森雄太


「思い切りの良さを買って使った。よく活躍してくれた」

 そうJR東日本の堀井哲也監督が絶賛したのは、貴重な先制点を挙げた近森雄太選手。今季から入部したルーキーの選手です。

 5月31日に行われた明治安田生命との東京第4代表決定戦は、8年連続で都市対抗本戦に出場しているJR東日本にとって「勝てば天国、負ければ地獄」と長谷川拓真選手が話すほど大一番の試合でした。

 そんなプレッシャーのかかる試合で打てた要因は何なのか。

 近森選手に尋ねると「試合前に監督も先輩もみんな『新人なので恐れず思い切り行け。細かいことは考えなくていい』と話してくれた。自分自身がビビっていても仕方ない。全部振っていこうという気持ちで打席に入りました。それが、この結果につながったと思います」と話してくださいました。

 そして近森選手には、身近に支えてくれる存在がいるそうです。

 それはチームメートの拝崎諒選手。近森選手と同じ左投げ左打ち、外野手とポジションも同じ一つ上の先輩です。

「本当に仲が良くて常に一緒にいます。毎日食事もお風呂も一緒に行って、その後もどちらかの部屋で二人で過ごしています。その中で野球に関して、いろんな話を聞かせてもらっているんです。特にプレーのこと。同じプレースタイルだからこそ、それがいい勉強になっています」と近森選手。

 この日の試合についても「新人らしく思い切り行くように」と言葉をかけ、プレッシャーを取り除いてくれた選手の一人が拝崎選手だったそう。

 拝崎選手も「プレースタイルだけではなく、性格も似ていて波長があうんですよね」と話すほど仲のいい2人は、この日の試合後も一緒に喜びを分かち合っていました。

 都市対抗本戦まであと1カ月。近森選手は「自分にはまだバントや守備などにプレーの粗さがある。そこを詰めていけたら」と本戦に向けた課題を掲げ、さらに「先輩に面倒を見てもらってこうやって活躍できた。今後、自分に後輩ができたときは同じように面倒を見られる選手になりたい」と今後の選手像も話してくださいました。

 これからの成長が楽しみな選手です!

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル

PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=矢野寿明


なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味は暗記、特技は歴史に詳しいこと。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
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