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中日・松坂大輔 今季の球種割合は?

 

カットボール主体の投球



 中日に入団して1年目の今季、ここまで7試合に先発して4度クオリティー・スタートを達成している松坂大輔。メジャー・リーグから日本球界に復帰し、ソフトバンクでの3年間は故障もあってまともなピッチングができなかったが、見事に復活を果たしている。

 6月8日、古巣・ソフトバンクとの対戦(ナゴヤドーム)でも5回を3安打、6奪三振、4四球、1失点と粘投して3勝目を挙げた(3敗、防御率2.41)。このとき、ソフトバンクの打者は「きれいな球はほとんどなかった」と口をそろえたが、確かに現在の松坂は以前のような150キロ超のストレートで押していたピッチングスタイルとは異なっている。

 今季の松坂の主な球種は以下になる。

カットボール 273球 61.2% 8.8% 11.0%

ストレート 184球 62.5% 8.2% 5.4%

スライダー 107球 57.9% 3.7% 8.4%

チェンジアップ系 43球 60.5% 7.0% 7.0%

カーブ 42球 52.4% 9.5% 9.5%

ツーシーム 19球 47.4% 15.8% 0.0%

フォーク系 15球 46.7% 6.7% 6.7%
(左から球種、投球数、ストライク率、低めコーナー率、奪空振り率。10球以上投げた球種のみ)

 全683球のうち、ストレートは184球だから、割合としては約27%になる。主だったボールは273球、約40%を投じているカットボールだ。

 さらに結果球を見ていくと以下になる。

カットボール 被打率.193(57打数11安打、1本塁打)

ストレート 被打率.129(31打数4安打)

スライダー 被打率.207(29打数6安打)

チェンジアップ系 被打率.091(11打数1安打)

カーブ 被打率.667(3打数2安打)

フォーク系 被打率.333(3打数1安打)

ツーシーム 被打率.500(2打数1安打)

 やはり、決め球にカットボールを使うことが多い。

 しかし、8日のソフトバンク戦では内角のボールゾーンからストライクゾーンに切れ込むツーシーム、いわゆるフロントドアで空振り三振を奪うなど、奥の深さを見せている。

 今日、松坂は新人時代から8年間在籍した西武相手に先発予定。どのようなピッチングで強力打線と対峙するのか楽しみだ。

データ=共同通信デジタル 写真=BBM
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