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リーグ戦再開!セ・リーグ6球団のキーマンは?

 

交流戦も幕を閉じ、今日からセ・リーグの戦いが再開する。現在、広島が首位に立つが、優勝の行方はまだ分からない。栄冠をつかむために絶対に働いてもらわなければいけない選手は誰か――。セ・リーグ6球団のキーマンを見ていこう。

1位・広島カープ


広島・ジョンソン


 交流戦では防御率5.60と投手陣が崩れた広島。好調だった岡田明丈中村祐太が崩れ、大瀬良大地はずっと踏ん張っていたが、交流戦最後は打ち込まれた。今後を考えると、ここに安定感をもたらす力を秘めているのは、やはり本来のエース格のジョンソンと野村祐輔ということになるだろう。ジョンソンは夫人の出産のため一時帰国していたが、再合流後は好調を維持、野村もセのリーグ戦再開からいよいよ一軍合流。起爆剤となるか。

2位・横浜DeNAベイスターズ



 交流戦の途中で離脱した筒香嘉智、ロペスはケガが完治して万全の状態で試合に出場すれば、それなりの成績は残すはずだ。梶谷隆幸に関しても同じだろう。チームが上昇気流に乗っていくためには先発投手の立て直しが急務。キーマンは今永昇太だ。左肩違和感による出遅れから先発ローテに加わった4月末以来、これまで5試合に先発して1勝4敗、防御率8.87と結果を残せていない。現在はファームで調整中だがボールのキレは徐々に戻りつつあり、ラミレス監督も次回登板が遠くないことを示唆している。背番号「21」の復活がなければ、DeNA優勝への道は開けてこない。

3位・読売ジャイアンツ



 試合に敗れはしたが、2本のヒットに光明が見えた。6月17日に行われたロッテとの交流戦、14日のソフトバンク戦から三番に座る陽岱鋼は1対2と惜敗したチームの中で、マルチ安打と気を吐いた。今季は開幕2カード目の初戦だった4月3日の中日戦で左手首を骨折、長期離脱を強いられたが、交流戦最終戦だったこの17日時点で打率は.304と状態を上げてきている。開幕時点では一番に座っていたが、陽の離脱後、坂本勇人が座り、リーグトップの打率とチャンスメーカーの役割を十二分に果たしている。四番には高卒4年目の岡本和真が座り、こちらはリーグ3位の43打点。この2人をつなぐ三番の役割は特に重要で、好機を作り、得点源にもなる陽のパフォーマンスがレギュラーシーズン再開後のキーだ。

4位・阪神タイガース



 若手野手の中で唯一、金本知憲監督の期待に応えている選手だ。現在は二塁手として出場し、交流戦終了時点で打率.292と力強い打撃を見せている。追い込まれても迷いなくフルスイングし、相手バッテリーも警戒を強める。選球眼もよく出塁率は打率を1割近くも上回る。この糸原を一番、二番のどちらで固定するのかで攻撃力も変わる。出塁率の良さを見込んで一番として出続ければ、低迷する打線も少し上向きになるだろう。

4位・東京ヤクルトスワローズ



 序盤戦は打撃不振で二軍再調整もあったが、交流戦途中から再合流し、本来の打撃を取り戻している。川端慎吾が再開するセ・リーグのペナント争いのキーマンとなりそうだ。打率.173と調子が上がらず、4月21日に登録抹消となったが、交流戦途中に一軍再合流。するとチームの好調ぶりとリンクするように安打を量産し、打率4割超を続けた。6月19日のソフトバンク戦(神宮)で無安打に終わり、交流戦打率.372だったが、この男の復調はチームにとって強力な追い風となる。

6位・中日ドラゴンズ


中日・京田陽太


 交流戦終了時点でチーム打率.262は巨人に次ぐ2位の成績ながら、チーム総得点261点はリーグ4位と得点につながらない。クリーンアップを打つ三番・アルモンテが打率.324、四番・ビシエドが.291と当たっているだけに、京田陽太と大島洋平の一、二番コンビのデキは死活問題と言っていいだろう。特に昨年は新人ながら斬り込み隊長として竜打線を支えた京田陽太だ。2割を切るほど低調だった序盤からは盛り返しているが、打率.239はリーグ27位。出塁率も.265では一番打者としては心もとない。13盗塁は昨季の23盗塁を上回るペースと走れているだけに、出塁率アップが京田、そして中日打線活発化のカギを握る。

写真=BBM
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