週刊ベースボール編集部が熱戦の続くプロ野球で週間MIP、ベストナインを選出。今週は7月3日から7月8日の期間だ 広島打線を力で制圧
すでに大きな差をつけられているとはいえ、絶対に負けられない試合だった。
7月6日から首位
広島を迎えての3連戦、本拠地東京ドームで初戦のマウンドに立ったのは、巨人の絶対的エース、菅野智之だった。
相手先発は今季ハーラートップの10勝を挙げている
大瀬良大地。序盤から見ごたえある投手戦になったが、菅野は8回を被安打6、奪三振11、無失点の力投。巨人打線も6回に大瀬良から
坂本勇人の2ランで先制し、最終的には4対0の勝利を飾った。
菅野は今季9勝目、通算70勝目である。
東海大相模高─東海大の後輩・
大城卓三と初めてバッテリーを組んだ試合だったが、150キロ前後のストレートで内角を思い切って攻めるピッチング。これがカード勝ち越しにもつながった。
セ・リーグ週間ベストナイン
[投手]
菅野智之(巨人/3回目)
期間内/試1勝1敗0防0.00
※貫録のピッチングで、広島・大瀬良とのエース対決に勝利。
[捕手]
梅野隆太郎(
阪神/3回目)
期間内/打6安3本1点4盗0率.500
※好調のバットもそうだが、後輩・
藤浪晋太郎についてのファンへのメッセージもよかった。
[一塁手]
ビシエド(
中日/4回目)
期間内/打16安8本1点5盗0率.500
※3日T戦は4安打2打点。暑さとともに体がキレてきたのか守備の動きもいい。
[二塁手]
菊池涼介(広島/7回目)
期間内/打14安3本0点0盗0率.214
※守備は高値安定。打撃は元気ないが、四球しっかり選び出塁率は.389と悪くない。
[三塁手]
福田永将(中日/2回目)
期間内/打11安5本0点3盗0率.455
※コンスタントに打った週。7日
ヤクルト戦では0対0から決勝適時打も。
[遊撃手]
坂本勇人(巨人/7回目)
期間内/打21安6本2点5盗2率.286
※期間内の試合はすべて1安打ずつだが、6日の広島戦では貴重な決勝2ラン。
[左翼手]
筒香嘉智(
DeNA/3回目)
期間内/打16安8本0点0盗0率.500
※打撃好調も打点ゼロは寂しい。ただ、4日巨人の戦では幻弾(?)2発もあった。
[中堅手]
桑原将志(DeNA)
期間内/打15安8本0点1盗2率.533
※打撃急上昇中。5日巨人戦では4安打で勝利に貢献した。
[右翼手]
平田良介(中日/2回目)
期間内/打17安7本0点3盗0率.412
※打率トップに君臨。得点圏打率10割も頼もしい。
パ・リーグ週間ベストナイン
[投手]
バンデンハーク(
ソフトバンク)
期間内/試1勝1敗0防0.00
※8日の
オリックス戦で7回を散発2安打無失点と完ぺきに抑え込む。
[捕手]
田村龍弘(
ロッテ/4回目)
期間内/打20安8本0点3盗1率.400
※7月に入り打撃絶好調。出塁率5割、得点圏10割はさすが。
[一塁手]
井上晴哉(ロッテ/3回目)
期間内/打19安6本3点6盗0率.316
※7日
日本ハム戦には3ラン含む4打点。
ボルシンガーとの相性抜群で先発10試合に7本塁打。
[二塁手]
福田周平(オリックス/2回目)
期間内/打16安5本0点0盗0率.313
※期間内マルチ2回と売り出し中のルーキー。
[三塁手]
中村剛也(
西武)
期間内/打12安3本1点3盗0率.250
※3日には先制2ラン。まだ完全には調子戻らぬが、一発は大きな魅力。
[遊撃手]
西田哲朗(ソフトバンク)
期間内/打13安5本3点5盗0率.385
※複数ポジション守り、チームの穴を埋める。3試合連続弾は驚きだった。
[左翼手]
島内宏明(
楽天)
期間内/打11安4本1点4盗0率.364
※7月に入り打撃好調で期間内出塁率も.588。5日ホークス戦は3打点で勝利に貢献。
[中堅手]
柳田悠岐(ソフトバンク/4回目)
期間内/打12安7本2点4盗1率.583
※三番に回ってから元気いっぱい。得点圏打率も.667と高い。
[右翼手]
外崎修汰(西武/2回目)
期間内/打12安4本1点1盗0率.333
※8日には早くも自己最多更新の11号。守備での貢献度も高い。
[指名打者]
アマダー(楽天/3回目)
期間内/打13安4本2点3盗0率.308
※豪快な打撃は頼もしいが、得点圏.000は物足りない。
写真=BBM