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2018都市対抗リポート

「頑張ろう 広島」を合言葉に都市対抗で健闘を誓う伯和ビクトリーズ&JR西日本/JABA公式サポ・成田沙耶加の熱視線!

 

7月13日から12日間、東京ドームで行われる第89回都市対抗野球大会。全国12地区の予選を勝ち抜いた32チームが出場する栄光の「黒獅子旗」をかけた社会人野球の祭典です。週刊ベースボールONLINEでは、都市対抗野球大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は成田沙耶加さんです。

来年の目標は都市対抗優勝と2年連続ベストナイン


伯和ビクトリーズ・根岸太朗マネージャー兼捕手


 昨日、ついに開幕した第89回都市対抗野球大会。いつも以上に強い気持ちで今大会に挑むチームがあります。5年ぶりに代表の座をつかんだ伯和ビクトリーズと3年連続出場のJR西日本。両チームとも西日本豪雨で大きな被害を受けた広島県代表のチームです。

 東広島市に拠点を置く伯和ビクトリーズは練習場の目の前の道路が土砂災害に見舞われ、練習もままならなかったそう。道路は通行止め、周囲のコンビニやスーパーは商品がない日が続き、選手たちは道路にたまった泥をかいたり、動けなくなった車を移動させたりするなど復旧の手伝いをして過ごしてきました。

 今大会は飛行機で会場まで向かうはずでしたがキャンセルとなり急遽、新幹線を使って移動してこの日を迎えたそうです。

 また、広島市に拠点を置くJR西日本は、練習場は無事でしたが会社が大きな被害を受けました。今大会、応援団を含め多くの方が応援に来る予定でしたが、復興支援のためにほとんどの方が来場できなくなってしまったとのことです。

 しかし、もともと広島県の野球連盟で交流のあった両チームは都市対抗野球大会出場決定後のオープン戦で、「この状況で自分たちに何かできないか」話し合ったそう。そして、「地元に残り、復興支援に携わりたいという気持ちもありました。でも、自分たちにできることは野球しかない。野球をすることが一番の復興支援だと思いました」とユニフォームに喪章、ヘルメットに「頑張ろう広島」と書いたステッカーをつけ、広島県の代表として今大会に強い気持ちで挑むと決めたそうです。

JR西日本・林誉之選手


 伯和ビクトリーズのマネージャー兼捕手の根岸太朗選手は「今大会は会社のためとか、自分たちのためではなく、何より地域のために。今大会は選手全員、都市対抗野球大会に初出場ですが、みんな地元を盛り上げるために明るいニュースを届けたいという思いでいます」と決意を口にしてくださいました。

 さらにJR西日本の主将・林誉之選手も「この状況の中、野球をやらせてもらえることに感謝しています。いいニュースを届けるには勝つことが一番だと思うので、なんとしてでも勝ちたい。監督も選手もみんな同じ気持ちでいます」と力強く話してくださいました。

 広島県代表として戦う両チームに、大きな声援をよろしくお願いします。

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル

PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=BBM


なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味はラーメン屋巡り、特技は猫の爪切り。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
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