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都道府県別ドリームチーム

【石川県】“ゴジラ”を象徴とする強打の外野陣/都道府県別ドリームチーム

 

いよいよ第100回の大きな節目を迎える夏の甲子園。その歴史にこそ届かないが、80年を超えるプロ野球を彩ってきた選手たちによる出身地別のドリームチームを編成してみた。優勝旗が翻るのは、どの都道府県か……?

打線は外野の左打者がズラリ



 北陸新幹線の開通でにぎわいを見せる県庁所在地の金沢市は、江戸時代は前田家の城下町。いわゆる加賀百万石の中心地で、その文化は現在も色濃く残る。ただ、前田家の領地は現在の石川県より広く、東は現在の富山県にまで及んでいたという。能登半島など旧国名の能登は、廃藩置県で加賀とともに石川県となった。文化や経済で発展を遂げた金沢などの加賀地方は、平野部こそ降雪は少ないが、山間部は豪雪地帯。日本海に突き出した能登半島も冬は厳しいが、古くは海運の要所でもあり、輪島塗は日本を代表する伝統工芸だ。

 そんな石川県の野球といえば、1992年夏の甲子園で、星稜高の松井秀喜が5打席連続で敬遠された場面を真っ先に思い浮かべる野球ファンも多いだろう。巨人とメジャーで日米通算507本塁打を放った“ゴジラ”の高校時代だ。ここでも松井は打線の主軸だ。

【石川ドリームチーム】
一(遊)京田陽太中日)★

二(中)村松有人(ダイエーほか)

三(右)角中勝也ロッテ)★

四(三)松井秀喜(巨人)

五(左)島内宏明楽天)★

六(一)大松尚逸ヤクルト)★

七(二)金森栄治西武ほか)

八(捕)笠間雄二阪神ほか)

九(投)小松辰雄(中日)
(★は現役)

 巨人で外野手に転向した松井だが、松井と同様に外野の左打者が多いのが石川県の特徴だ。その一方で内野の層は薄く、松井を高校時代の三塁に戻してラインアップを組む。もちろん打順は不動の四番打者だ。

 その前後に並ぶのが、現役の外野手2人。首位打者2度の角中勝也が右翼に入り、三番で松井につなぐ。左翼で五番には2017年に初の全試合出場で14本塁打と頭角を現した島内宏明で、松井の敬遠に備える(?)。中堅手として現役2人を両翼に従えるのが韋駄天の村松有人。リードオフマンとしても適任だが、小技も巧みなことから二番に入った。

 打線の先陣を切るのは貴重な遊撃手で、一番打者として17年の新人王に輝いた現役の京田陽太だ。18年は二番も増えており、村松と京田は好不調や相手の状態で打順を入れ替えてもいいだろう。

 六番には若手時代は外野がメーンだった大松尚逸が近年の一塁手として入った。問題は二塁。七番で続くのは捕手から外野に転向して果敢なプレーで魅せた金森栄治(永時)と、外野の経験がほとんどの音重鎮広島ほか)になるが、ここではトリックプレーも光った金森を二塁へ押し込んだ。

 外野守備は盤石だが、内野守備には不安が残る。プロ2年目ながら、ここでは京田の仕事が多くなりそうだ。

 捕手は83年に球宴にも出場した笠間雄二。司令塔の対抗馬は金森で、三遊間が多い現役の谷内亮太(ヤクルト)を二塁に据えるのも悪くないが、いずれにしても打線はギリギリ。1人の故障者も出せそうにない。

エースは“スピードガンの申し子”


中日・小松辰雄


 左打者が多い打線とは対照的に、投手陣は右腕が並ぶ。“スピードガンの申し子”小松辰雄がエースだ。

 古くはプロ野球3人目の完全試合を達成した宮地惟友(国鉄)を皮切りに、先発でも救援でも結果を残した堂上照(中日)、91年から3年連続2ケタ勝利の村田勝喜(ダイエーほか)、サイドスローの正津英志(中日ほか)、現役でも速球派の釜田佳直(楽天)がいるが、やはり層は厚いとは言えない。

 投手陣の負担を減らすためにも、できるだけ松井の前で走者を出したい。満塁なら、本塁打で4点、敬遠でも1点だ。上位打線は強力なだけに、大量得点も不可能ではない。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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