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「西武ではあまり役に立てなくて申し訳なかった」/ウェイド・ルブラン(マリナーズ)インタビュー

 

「今は、やりがいをもってプレーしている」


マリナーズ・ルブラン


 1984年8月7日、ルイジアナ州レークチャールズ生まれたウェイド・ルブラン。地元の高校を卒業した2003年のドラフトでレイズに36巡目に指名を受けるも拒否。アラバマ大に進学。06年ドラフト2巡目指名でパドレス入団。08年9月3日のドジャース戦でメジャー・デビューを果たした。

 11年までパドレスに在籍し、その後マーリンズ、アストロズ、エンゼルス、ヤンキース、再びエンゼルスと転々とし、15年に西武入団。8試合で2勝5敗、防御率4.23と活躍できず1年で退団。16年にブルージェイズ(メジャーに昇格できず)、マリナーズ、パイレーツに在籍。今年1月にヤンキースと契約したが3月に解雇。すぐにマリナーズと契約し、今季前半戦は5勝1敗、防御率3.63。190センチ、92キロ、左投左打。

――今季、5月になって中継ぎから先発ローテーションに定着しました。これまで最高のシーズンは26試合に登板し8勝12敗、防御率4.25だった10年のパドレス在籍時でしたが、今季はその年を上回りそうです。

ルブラン 今季ここまでは、とても楽しく野球をしているよ。しっかり調整して、5試合に一度登板する。とてもやりがいがある。今季のマリナーズはクラブハウスの雰囲気がいいし、後半戦もこのまま戦っていきたいよ。

――好調の秘密をご自身はどこにあると思っているのでしょう。

ルブラン 秘密というのはないと思う。球種が増えたわけではないからね。ただ、今季は投げるべきボールを、投げるべきときに、投げるべきコースに投げられている。僕にとって、思ったところに投げられることが何より重要なんだ。球威があるわけではなく、変化球を打たせて取るタイプだからね。今季はストライク先行で、打者を追い込むことができている。いい成績を残していくことで、自信が増しているからではないかな。

――マリナーズはチームとしてイチロー選手がメジャー入りした01年を最後にポストシーズンに進めていません。現在メジャーで最も長い間ポストシーズンから離れているチームですが、今季はア・リーグ西地区で首位アストロズに次ぐ2位にいます。

ルブラン 打線に力があるし、チーム全体に最後まであきらめない空気が流れている。だから今季のマリナーズの試合は見ていて面白いと思うよ。

――15年には日本の西武でもプレーしました。来日時にテレビ東京系『Youは何しに日本へ?』の取材を受けましたね。

ルブラン あの番組のことは覚えている。いい経験をさせてもらったよ(笑)。でも、西武ではあまり役に立てなくて申し訳なかった。

文=樋口浩一 写真=Getty Images
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