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2018甲子園

目標は全国1位!すべてを出し尽くした丸亀城西バトントワリング部の夏

 

甲子園で華やかかつ統率のある応援


丸亀城西バトントワリング部は甲子園の抽選会当日(8月2日)、一足先に全国大会へ出場していた


 丸亀城西バトントワリング部の目標は「全国1位」だ。日南学園との1回戦を控えた6日前(8月2日)、ダンスドリルの全国大会(大阪)に中国・四国地区大会(メジャーレット部門)を突破し5年連続で出場していた。その日は、13年ぶりの夏の甲子園出場を決めた抽選会当日。野球部よりも一足先に、全国舞台で真剣勝負を繰り広げたのである。

 部員は9人(3年生1人、2年生5人、1年生3人)。顧問の先生が構成したメニューの都合上、メンバーは5人に限定。もともと経験不足である1年生は除外されるので、1人のみがメンバーから漏れた。部長の宮本羽菜さん(3年)の補佐役がチームリーダーの渡邊玲奈(2年、写真)だ。

「出られない1人の分まで、全力で踊りました。一昨年は3位。この過去の最高順位を乗り越えようと努力してきましたが、残念ながら入賞を果たすことはできませんでした」

 悔しさはあったが、今度は「野球部の力の源になりたい」と気持ちを切り替えた。唯一の3年生・宮本さんは今夏の甲子園で引退する。お世話になった先輩に花道を飾ってもらおうと、渡邊さんは甲子園でもサポートに徹した。

 香川大会は部員9人で応援してきたが、甲子園アルプス席ではやや足りないため、OG6人と一般生徒5人が“助っ人”として参加。出場決定から約2週間で練習を重ね、甲子園ではOGがぶっつけ本番で加わり、華やかかつ統率のある応援を繰り広げた。

 日南学園との1回戦で、丸亀城西は0対2で惜敗。この試合を一区切りとして幹部交代となるが、渡邊さんが部長となるのは既定路線だという。顧問の先生からの指名により、この1年間、チームリーダーとして部をけん引してきた。すでに、2年生ながら「語学力を生かした(空港の)グラウンドスタッフになりたい」と、将来の希望進路も明確な優等生である。

 すべてを出し尽くした夏の甲子園を終え「来年こそは全国1位を目指します!!」と、今度は“本業”での巻き返しを固く誓っていた。

文=岡本朋祐 写真=高原由佳
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