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2018甲子園

元ヤクルト・度会博文氏の次男・隆輝 横浜の1年生が右前打で甲子園デビュー!

 

代打成功率は驚異の10割


ヤクルト度会博文氏を父に持つ横浜の1年生・度会は愛産大三河との1回戦、代打で右前打を放ち甲子園デビューを飾った


 信じれば、道は開ける――。スーパー1年生が大舞台で、その言葉を証明した。

 甲子園初スイングが初安打。横浜の1年生・度会隆輝は圧巻の甲子園デビューを飾った。

 愛産大三河との1回戦。7対0の9回表、一死から代打で登場すると、初球をフルスイング。相手二塁手はあらかじめ、ポジショニングを一塁方向へ詰めていたものの、狭い一、二塁間を鋭い打球が抜けていった。

 内、外野を守る万能選手として活躍した元ヤクルト・度会博文氏を父に持つ。厳しいプロの世界で生きてきた親のDNAを継いでいる。

 南神奈川大会では初戦となった逗子との2回戦で「二番・左翼」で先発出場すると、4打数2安打と期待に応えた。3回戦以降は決勝まで代打起用で、5打数5安打と結果を残し続けてきた。

 そして、甲子園でも安打を放ち、代打成功率は驚異の10割である。限られた1打席で集中力を発揮できる理由は、高校入学時から取り入れた「おまじない」にあった。

「『自分ならできる』と、気が済むまで(心の中で)言い続けています。口に出しているかもしれません。ベンチ、ネクスト、打席。25回くらいは言いました」

 甲子園は2万人の観衆。1球に神経を研ぎ澄ますことができたからこそ、「狙っていたボールよりも甘かったので」と、初球からバットを出すことができたのである。

「先輩からも『お前ならできる!!』と声をかけていただきました。安打記録を続けて、チームに貢献したい」

 衝撃のファーストスイング。名門・横浜から飛び出した「代打の神様」は、自分を信じて1打席に勝負をかけていく。

文=岡本朋祐 写真=高原由佳
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