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球界デキゴトロジー/8月19日

ダイエー・ニエベス、天井直撃のタイムリー内野安打?(2000年8月19日)

 

ファウルフライを打ち上げ、悔しがったニエベスだが……



 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は8月19日だ。

 パワーだけなら史上屈指と言われた助っ人の珍プレーだ。

 1999、2000年とダイエーに所属したメルビン・ニエベスである。ただし、結果を出すことはできず、1年目は.257、17本塁打、43打点。二軍降格の時期もあって84試合の出場だった。245打数で105三振だから、当時を知らぬ方にも、どんなバッターなのか推測していただけるだろう。

 それでも何とか再契約となっての2年目、2000年だったか、やはり打てない。さらには代打起用に怒って試合途中で帰ってしまい、懲罰での二軍降格も経ての8月19日、対ロッテ戦(福岡ドーム)だった。

「ダム!(クソッ!)」とその瞬間、ニエベスは吐き捨てた。
 2回二死一、二塁。ニエベスはファウルフライを打ち上げた。しかし、これがなかなか落ちてこない。
 ぐんぐん上昇し、ついには高さ64メートルの福岡ドームの天井を直撃。さすがこの年、同球場で天井直撃打を2本放っている怪力男である。

 ただ、これはファウルと思ったら、跳ねた打球は一塁ベース後方のフェアグラウンドに落ちた。 
 福岡ドームのグラウンドルールでこの打球はフェアとなり、ニエベスは一塁を駆け抜け、二塁走者はホームへ。こうしてファウルフライがタイムリー内野安打となってしまった。

「打ったときはしまったと思ったけどね」と語ったニエベス。落下せず屋根の上で止まり、認定二塁打となったら賞金500万円だったと聞き、「知らなかった。もったいなかったね」と答えたが、もちろん、ファウルフライが落ちてこなくても認定二塁打にはならない。

 ニエベスは結局、同年限りで退団となった。


写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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