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中継ぎへの配置転換でさらに進化するドジャース・前田

 


 チーム事情により8月中旬、先発から中継ぎへと配置転換となったドジャースの前田健太。先発で良い内容の投球を続けていたが、昨季のポストシーズンでの好投があったからからこその「白羽の矢」だ。ドジャースは現在ナ・リーグ西地区3位で1位のダイヤモンドバックスに4.5ゲーム差を付けられている。

 地区優勝6連覇とワールド・シリーズ制覇の目標を達成するには、今がチームとしては踏ん張りどころ。今回の配置転換で、前田のある言葉を思い出した。昨季ワールド・シリーズ後、帰国したときだった。

「(中継ぎで待機中)先発がマウンドを降りるときは、“僕の出番だ”、と思うようにしていました。そうすると心も体も準備が早くできますから。ただこれはポストシーズンだからできた方法だと思います。これを1年間続けたらかなり疲れますよ」と笑っていた。

 ポストシーズンは約1カ月の短期決戦いだからできたこと。今季シーズンはそれよりも少し長い。その部分をどう調整し登板するのか興味があった。現地時間8月14日、今季初のリリーフ登板では10日の先発の疲れもあり敗戦投手になったが、8月20日のカージナルス戦で1点ビハインドの7回からマウンドに上がった前田は、2イニングを無安打4奪三振と完ぺきな投球をして見せた。

 この切り替えができるところが前田の素晴らしいところで、やはり、ポストシーズンでの経験が生きていることは間違いないだろう。守護神のジャンセンも帰ってきたが、まだ不安が残る。そこはやはり前田の経験が逆転優勝には不可欠だ。「来年(2018年)は“先発”でチームに貢献するという充実感を味わって、世界一になりたいです」と言っていただけに、もし中継ぎとして大活躍し地区6連覇となったら、ポストシーズンでは先発のマウンドに立つところを見てみたい。

文=椎屋博幸 写真=Getty Images

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