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パ・リーグ6球団“2011年ドライチ”の現在地は?

 

中堅からベテランの域に差し掛かるプロ8年目のシーズン。2011年に入団したドライチたちは、果たしてどのようなプロ野球人生を歩み、どのような選手としてチーム内で地位を確立しているのか。パ・リーグ6球団の“2011年ドライチ”の現在地は?

北海道日本ハムファイターズ



 かつて日本中の注目を集めていた男が、もがき苦しんでいる。プロ8年目を迎えた斎藤佑樹。今年の6月に30歳になった右腕の置かれている状況は極めて厳しい。逆襲を誓った2018年シーズンだったが、ここまでの一軍登板はわずかに2試合(0勝1敗、防御率8.22)。6月12日の阪神戦(札幌ドーム)を最後に一軍マウンドから遠ざかっている。現在は二軍施設の鎌ケ谷で若手に交じって汗を流しているが、イースタンでも19試合で1勝4敗(9月23日現在)と成績を残せていない。斎藤佑樹はもう終わった──。そんな周囲の雑音をかき消すために求められるのは「結果」のみ。ガムシャラにひたむきに、もう一度あの輝きを取り戻すための戦いは続く。

埼玉西武ライオンズ



 ドラフトで6球団が競合した右腕だが、プロ入り後は右肩の故障などに苦しんだ。大学時代には150キロを超えていた球速も落ち、130キロ台へ。しかし、昨年急逝した森慎二コーチと肩に負担にかからない投げ方に取り組み、球に力が伝わるようになって140キロ台後半を計時するようになった。また、フォークの精度が上がり、中継ぎとして2016年は36試合で防御率1.71、17年は20試合で防御率0.93をマーク。だが今季、1月下旬に結婚し「アピールしなければいけない立場」と奮起するも、10試合に投げて防御率7.00。7月中旬を最後に一軍から遠ざかっている。

福岡ソフトバンクホークス



 強肩と強打を評価されて外れながら1位で入団した山下斐紹。ルーキーイヤーの春季キャンプからA組(一軍)を経験するなど期待は大きかった。捕手というポジションがら出場機会は限られるものの、折しもチームは捕手の世代交代に着手。2016年にはベテランの和田毅攝津正らとコンビを組ませてもらい、正捕手への道は開かれた。しかし、チャンスを生かせず二軍降格。17年は同期の甲斐拓也が頭角を現したことで一軍出場はわずか1試合に終わり、同年オフに西田哲朗との交換トレードで楽天へと移籍した。楽天では攻守で懸命なアピールを続けている山下。ソフトバンクでつかむことのできなかった居場所を、今度こそつかんでみせる。

東北楽天ゴールデンイーグルス


楽天・塩見貴洋


 八戸大の同期・秋山翔吾は西武のドラフト3位。今やチームリーダーとしての役割を果たしているバットマンに比べると、出世争いで後れをとっていると言わざるを得ないだろう。大石達也(西武)の外れ1位として指名された塩見は今季、ここまで11試合に登板して2勝3敗。毎年、先発ローテの中心として期待されながら、自身最多勝利はルーキーイヤーの9勝。いまだ2ケタ勝利に届かずにいる。チームには藤平尚真ら先発候補が台頭しつつあり、うかうかしていられない。貴重な先発左腕として、来季こそは結果を残さなければならない。

オリックス・バファローズ



 俊足を生かした広い守備範囲に強肩を携えた高い守備力を買われ、球団史上初、球界としても1959年の東映・張本勲以来52年ぶりとなる、高卒新人の外野手として開幕スタメン(九番・右翼)を果たすなど、ルーキーイヤーから期待は大きかった。ただ、毎年のように“打力”が課題となりレギュラー定着には至らず。今季も外野にコンバートされた宗佑磨の台頭もあり、開幕を二軍で迎えるなど出場機会が減。俊足巧打、好守と同タイプの小田裕也や、長距離砲の吉田正尚、T−岡田、ロメロら外野の層は厚く、8年目の今季は出場33試合と苦しいシーズンを送っている。

千葉ロッテマリーンズ



 大学ナンバーワン野手の評価を受けてオリックスとの競合の末にロッテ入りしたスピードスターは、開幕一軍入り、規定打席到達、さらに32盗塁をマークするなどルーキーイヤーから持てる力を発揮した。しかし、そこから年を追うごとに光が消えていく。同タイプのそろう外野陣に食い込むことができぬまま出場数を減らしていき、16年にはわずか3試合の出場。背番号5から38に変更して迎えた昨季も52試合の出場にとどまった。今季はシーズン中盤の荻野貴司の離脱というチャンスもつかみ切ることができず。もう一度、輝きを放つことができるか。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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