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パ・リーグ6球団“2016年ドライチ”の現在地は?

 

真価を問われる3年目――。2016年に入団したドライチたちは、チームの大きな期待に応えられているのか、はたまた苦闘のただ中にいるのか。パ・リーグ6球団の“2016年ドライチ”の現状を見ていこう。

埼玉西武ライオンズ



 今季、多和田真三郎は大きな飛躍を果たした。1年目は7勝、2年目は5勝に終わっていた右腕が9月30日現在、ハーラーダービートップを走る15勝をマークし、3年目にして初のタイトル奪取が確実視されている。投球フォームが固まり、開幕8試合で7勝1敗をマークと好スタートを切った。だが、その後は防御率3.94が示すとおり、打線の援護で助かった部分も多かった。辻発彦監督は「エースにならないといけない投手」と言う。真のエースへのスタートラインに立ったシーズンだった。

オリックス・バファローズ



 1年目から開幕スタメンに名を連ねるなど、左の長距離砲として大きな期待を寄せられながら、過去2年は腰痛でフルシーズンを戦えず。昨オフに手術を行い、今春キャンプは二軍でじっくりと調整、満を持して迎えた今季はチームで唯一の全試合出場を続けている。本塁打こそ23本と量産には至っていないが、コンスタントに安打を重ねて打率は3割超。今年の球宴でのホームラン競争で披露したパワフルな打棒に加え、巧みなバットコントロールで左方向へも安打を放つなど、幅のある打撃を見せている。5月からは四番に定着し、いまや打線に欠かせぬ存在だ。

千葉ロッテマリーンズ



 ルーキーイヤーは春季キャンプで「高卒新人の開幕遊撃スタメンなるか」と騒がれたが、定位置奪取はならず。今季こそはと臨んだ2018年も新人・藤岡裕大に遊撃の座をかっさらわれた。それでも打撃は着実に向上しており、井口資仁監督が先発起用のために選んだ方策が外野コンバート。慣れない右翼&中堅の守備も持ち前の野球センスを生かして必死にこなしている。肝心の打撃では打率こそ2割台前半にとどまるが、「強い打球が打てるようになってきた」と確かな手応えも口にしており、選球眼の良さ&出塁率の高さもあって一番を任されている。来季へ向け、完全開花の準備は整った。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 地元・仙台育英高の平沢大河(現ロッテ)を外しての指名だった。外れ1位ながら、話題性だけならこの年のドライチでNo.1と言えるだろう。だが、プロ3年目の今季も満足いくプレーができていない。2年目の昨季は、春季キャンプ中に右手薬指のじん帯損傷で手術を受け、一軍復帰は8月だった。今季も5月末に右大腿二頭筋損傷により戦線離脱し、戻ってきたのは9月に入ってから。一軍最多出場が1年目の51試合では寂しい限り。体を万全にし、外野の定位置争いに加わりたいところだ。

北海道日本ハムファイターズ



 未完の大器にようやく光が射し込んだ。プロ3年目を迎えた上原健太が9月27日のオリックス戦(京セラドーム)で約3カ月ぶりの一軍マウンドに上がり、緩急自在の投球で6回無失点、2勝目をマークした。「とにかく必死でした」と6月18日の広島戦(マツダ)以来の勝利に安堵の表情を見せた。現在チームは先発ローテが完全に定まっておらず、栗山英樹監督も「可能性は考えられるよね。あれだけ腕を振れるなら」と一躍CSの先発候補にも名乗りを挙げた。短期決戦でそのあふれる才能が爆発するか。下克上での日本一を狙うチームに、楽しみなサウスポーが台頭し始めた。

福岡ソフトバンクホークス



 3球団競合の末、入団。ルーキーイヤーは唯一12球団のドライチで一軍出場がなく、悔しい思いをした高橋純平は、2年目の2017年、開幕直後の4月14日のオリックス戦(ヤフオクドーム)で一軍デビューを果たす。しかし、この1試合のみでシーズンを終了。飛躍を誓った今年もいまだ一軍登板はなし、二軍でも26試合に登板して1勝6敗1セーブ、防御率6.46と苦しんだ。新フォームに取り組んだものの、なかなか自分に合う形を見つけることができなかった。それでも、リリーフも経験しながら試行錯誤を続ける日々の中で、徐々にではあるがストレートの球威も自信も取り戻している。“新しい自分”をつかむまで、あと少しだ。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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