週刊ベースボール編ら集部が熱戦の続くプロ野球で週間MIP、ベストナインを選出。今週は10月1日から10月7日の期間だ。なお今後は公式戦が一気に少なくなるので、今回を2018シーズンの最終回とする

3試合連続の今季8完封

　まずMIPだが、前週に続き、この男を選んだが、おそらく異論はあるまい。

　10月４日、苦手の広島、それも今季未勝利のマツダ広島で先発し、被安打４の無四球完封で15勝目（8敗）を挙げた。これで3試合連続、シーズン8度目の完封だ。10完投、無四球試合4も自己最多記録である。

　防御率も2.15とし、2年連続最多勝、3年連続最優秀防御率もほぼ確定した。3年連続最優秀防御率は、2リーグ制では1956年から58年、西鉄・稲尾和久に次ぐ史上2人目の快挙でもある。

　またイニング、奪三振とも自身初めて200の大台に乗せ（201回、200奪三振）。2年連続沢村賞も濃厚。8月以降の防御率は1.50、9月1.38、10月0.00となっている。

　この勝利で2勝2敗と五分だった広島との対戦成績も3勝2敗とし、セの全球団からの勝ち越し、しかも、すべて完封勝利を挙げた。

　もはや無双の域。2019シーズンの菅野が今から楽しみだ。

セ・リーグ週間ベストナイン

［投手］
菅野智之（巨人／5回目）
期間内／試1勝１敗0防0.00
※3試合連続完封でシーズン8完封。沢村賞も当確だ。

［捕手］
梅野隆太郎（阪神／6回目）
期間内／打25安8本0点0盗1率.320
※チームが散々なだけに迷ったが、期間内全試合マスクと打撃好調評価。

［一塁手］
阿部慎之助（巨人）
期間内／打8安3本2点3盗0率.375
※期間内2試合の週だったが、2試合連続弾と好調。

［二塁手］
山田哲人（ヤクルト／10回目）
期間内／打13安5本1点1盗1率.385
※3日DeNA戦では貴重な先制弾。シーズン得点128も光る。

［三塁手］
大引啓次（ヤクルト）
期間内／打9安3本2点3盗0率.333
※出場は3試合だったが、1日巨人戦は3安打2本塁打3打点。

［遊撃手］
坂本勇人（巨人／10回目）
期間内／打10安5本1点2盗0率.500
※2試合連続マルチ。対広島打率も.388とし、CSで対決なら切り札。

［左翼手］
バレンティン（ヤクルト／7回目）
期間内／打14安5本3点6盗0率.357
※かなり波はあるが、2、7日と3打点ずつでトータル128打点。

［中堅手］
青木宣親（ヤクルト／7回目）
期間内／打9安3本0点0盗0率.333
※8試合連続安打と好調維持も離脱は残念。

［右翼手］
ソト（DeNA／5回目）
期間内／打17安6本3点8盗０率.353
※後半戦最大のサプライズと言っていい。ホームランもついに40本に。

パ・リーグ週間ベストナイン

［投手］
多和田真三郎（西武）
期間内／試１勝１敗0防1.13
※8回1失点の好投で16勝目をマークした。

［捕手］
森　友哉（西武／6回目）
期間内／打20安4本0点0盗0率.200
※やや打撃は落ち気味だが優勝捕手として守備で自信を増す。

［一塁手］
山川穂高（西武／8回目）
期間内／打19安6本1点3盗0率.316
※初の全試合出場を果たし、本塁打も自己最多の47本塁打。

［二塁手］
浅村栄斗（西武／13回目）
期間内／打13安6本2点7盗0率.462
※3、4日と2試合連続弾。通算打点も127とした。

［三塁手］
松田宣浩（ソフトバンク／5回目）
期間内／打22安7本2点5盗0率.318
※10月に入り打撃上向き。7日にはチーム200号も。

［遊撃手］
源田壮亮（西武／9回目）
期間内／打17安6本0点2盗0率.353
※2年目のジンクス関係なし。入団からの連続フルイニング出場も達成。

［左翼手］
吉田正尚（オリックス／10回目）
期間内／打12安8本3点5盗0率.667
※期間内3試合ですべてマルチと大当たり。

［中堅手］
西川遥輝（日本ハム／3回目）
期間内／打9安5本0点0盗6率.556
※期間内盗塁６もそうだが、出塁率.692は圧巻だった。

［右翼手］
上林誠知（ソフトバンク／6回目）
期間内／打30安8本0点1盗1率.267
※打数の多さもあって打率は低いが、シーズン14本目の三塁打評価。

［指名打者］
ウィーラー（楽天／4回目）
期間内／打11安4本2点5盗０率.364
※打撃の状態に波はあるが、6日は2本塁打4打点で勝利に貢献。

写真＝BBM