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ドラフト会議物語

【ドラフト会議物語56】当たりクジを間違えた真中満監督【2015年】

 

今年は10月25日に行われるドラフト会議。毎年、金の卵たちが、どの球団へ進むか大きな注目を集める“一大イベント”で、さまざまなドラマも生まれる。今年で54年目を迎えるドラフト会議の歴史を週刊ベースボールONLINEでは振り返っていく。

高山俊は阪神へ


大喜びするのは間違えたヤクルト・真中監督


2015年10月22日
第51回ドラフト会議
(グランドプリンスホテル新高輪)

[1位選手]
楽天     オコエ瑠偉 (関東一高)  
DeNA     今永昇太  (駒大)
オリックス  吉田正尚  (青学大)
中日     小笠原慎之介(東海大相模高)
西武     多和田真三郎(富士大)
広島     岡田明丈  (大商大)  
ロッテ    平沢大河  (仙台育英高)
阪神     高山俊   (明大)
日本ハム   上原健太  (明大)
巨人     桜井俊貴  (立命大)
ソフトバンク 高橋純平  (県岐阜商高)
ヤクルト   原樹理   (東洋大)

 ドラフト会議前、抜きん出た逸材はいないが、粒ぞろいという評価だった。

 センバツでブレークしながら、故障もあって夏の甲子園には届かなかった高橋純平は中日、日本ハム、ソフトバンクと3球団の競合でソフトバンクへ。

 仙台育英高の遊撃手・平沢大河は10月に地元の楽天が1位指名を明言したが、直前になってロッテも参入。ロッテの伊東勤監督が当たりクジを引き当てニッコリ、楽天の立花陽三球団社長は、ヒザに手を当てガックリと“公開ドラフト劇場”らしいシーンが見られた。

 明大のヒットメーカー、高山俊のドラフトはバタバタした。阪神、ヤクルトの競合となったのだが、ヤクルト・真中満監督がガッツポーズ。テレビ中継を通し「一緒にプレーしよう」のメッセージを受け、一礼したのだが、実は本当の当たりクジは阪神。真中監督が間違えたのだ。今度は阪神・金本知憲監督が「一緒に頑張ろう。練習は厳しいですよ」とメッセージ。高山は再び小さくうなずいた。

渾身のゲッツをする今永


 DeNAは駒大の左腕・今永昇太を単独指名。カメラマンのリクエストに応え、ラミレス監督の現役時代のパフォーマンス『ゲッツ』をした。DeNAはほかにも3位で柴田竜拓(国学院大)、4位で戸柱恭孝(NTT西日本)を獲得した。

 西武の1位は富士大の多和田真三郎。背番号18を背負った男は今季16勝を挙げて最多勝を獲得。ほかには中継ぎとして頭角を現した3位の野田昇吾(西濃運輸)がいる。

 オリックスは指名あいさつに来た福良淳一監督が「思っていたより小さいな」と言った吉田正尚が1位。小柄ながら驚異のスイングスピードが持ち味。今季は四番に座り、26本塁打を放った。ほか近藤大亮(パナソニック)が2位、大城滉二(立大)が3位にいる。

甲子園を沸かせた男は楽天


 広島は1位で岡田明丈。会見で広島の印象を聞かれ、しばしの沈黙の後、「プロ野球にあまり詳しくないんで」と答えた。5位には“天才”西川龍馬(王子)の名前もある。桜井俊貴を1位指名した巨人は2位で重信慎之介(早大)、4位では強打の捕手・宇佐見真吾(城西国際大)を獲得した。

 前年、社会人中心で失敗した中日は、同じく高橋純平を外した日本ハムと高校生左腕・小笠原慎之介で競合して獲得。

 甲子園を沸かせたスピードスター、オコエ瑠偉は楽天。「FA取得までにはメジャーに行けるような選手になりたい」と抱負を語った。ほか3位には茂木栄五郎(早大)がいる。

 右腕・原樹理を1位指名したヤクルトは2位の廣岡大志(智弁学園高)。左腕・上原健太を1位指名した日本ハムは2位には加藤貴之(新日鐵住金かずさマジック)、3位で井口和朋(東農大北海道オホーツク)、さらに6位にはパワーヒッター、横尾俊建(慶大)の名前もある。

<次回に続く>

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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