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社会人野球日本選手権リポート

食らいつくあきらめない野球を見せた大和高田クラブ/JABA公式サポ・豊島わかなの熱視線!

 

11月1日から12日間、京セラドームで行われる第44回社会人野球日本選手権。決勝まで31試合、社会人の単独チーム日本一、2018年の年間王座決定戦が繰り広げられます。週刊ベースボールONLINEでは、社会人野球日本選手権にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は豊島わかなさんです。

渾身の気持ちを込めて


大和高田クラブ・佐々木恭介監督


 日本選手権には、9月に開催される全日本クラブ野球選手権大会の優勝チームが出場権を与えられています。

 今年、見事出場を手にしたのは奈良県にある大和高田クラブ。関西はクラブチームのレベルが高いとよく聞きますが、中でも大和高田クラブは「企業チームと変わりがない。とにかく強い!」と企業チームのマネジャーさんたちが口々に話します。

 今回は企業チームに戦いを挑む、大和高田クラブの想いをご紹介します。

 初めにお話をうかがった大和高田クラブの佐々木恭介監督は、ご自身も新日鐵住金広畑でのプレー経験がある社会人出身監督です。

「企業相手に勝つために……と何か変わった練習をしているわけではないですが、ここ一番という勝負どころでは渾身の気持ちを込めて打ったり、投げたりするよう伝えています。その中で相手の気持ちをどう揺さぶれるか。とにかく一球一球を大切にしています」

 月、金曜日は17時まで仕事をして18時半から22時まで、水曜日は15時半まで仕事をして21時まで、土曜日は8時半から13時までと、仕事をメーンに考えた練習スケジュールを組んでいるため、佐々木監督は「これこそまさに本当の“社会人野球”ですよ」と話します。

「日本選手権は僕たちにとってはお祭り。選手には大いに試合を楽しんで、企業チーム相手に最後まで喰い下がれ! という気持ちでプレーさせています」

Honda大和高田クラブ・金井春樹外野手


 次にお話をうかがったのは、チームを引っ張る主将・金井春樹外野手です。

 企業チームと対戦をすることについてうかがうと、「下馬評は企業チームのほうが高いのは当たり前。それを覆す面白さがクラブチームにはあります。取り組み方次第では、クラブチームでも企業チームに勝てるんだということを全国に広めたいです」とクラブチームだからこその楽しさを教えてくれました。

「食らいついて離さない、絶対に最後まであきらめないという強い思いを持って練習をしています。少ないチャンスを生かせるようこれからもやっていきたいです」とチームの目標を語ってくれました。

 11月9日、佐々木監督出身の新日鐵住金広畑に1対4で敗れ、惜しくも2回戦敗退という形で今年の日本選手権を終えた大和高田クラブですが、企業チーム相手に9安打と好打を見せ、また試合中盤の6回では1点を返し同点にするなど、チームが目標に掲げる「食らいつくあきらめない野球」を感じることができました。

 大和高田クラブの挑む姿勢にこれからも目が離せませんね!

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC26D0n0-QuxyIghG0WqbN0A

PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=BBM


なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味はラーメン屋巡り、特技は猫の爪切り。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
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