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モリーナもぞっこん!? 原ジャイアンツのダイヤの原石

 

11月8日に行われた日米野球のMLBオールスターチーム対巨人のエキシビションゲームで“一軍デビュー”の松原聖弥が初打席初球ランニングホームランを放つ


 衝撃のデビューだった。

 11月8日に東京ドームで行われた日米野球のMLBオールスターチーム対巨人のエキシビションゲームは、3度目の指揮官就任となった巨人・原辰徳監督の東京ドーム初陣とあって、大きな注目を集めていたが(6対9で敗戦)、この試合で主役の座を奪ったのは、まだ一軍公式戦出場のない、育成出身2年目外野手の松原聖弥だ。

 6点を追う4回、一死二、三塁で代打起用されると、“デビュー”の打席であるにもかかわらず、「入団したときから初打席は楽しもうと思っていました」とMLBオールスターチーム・オテロの初球を迷わず振り抜く。左中間を襲った打球を相手守備がお見合いをし、最深部へと転々する間に、打った松原は快足を飛ばして一気にホームへ。このスピードが尋常ではない。試合後、捕手を務めていたヤディエル・モリーナ(カージナルス)も「ランニングホームランの選手は侍ジャパン(のメンバー)だろう? 違うの? 素晴らしいスピードだと思う。良いね、好きだな。いい脚を持っている」と大絶賛。

 6回二死からの第2打席では、一塁手へのゴロも、カバーに入った投手よりも一足先にベースを駆け抜けて内野安打に。すると初球から二盗を試みて成功させ、捕手の悪送球の間に一気に三塁まで到達するなど、持ち味を存分に発揮。これ以上ないデビュー戦とした。

 松原は2017年に育成ドラフト5位で巨人入団。今季7月末に支配下登録されたばかりの23歳だが、イースタン・リーグでシーズン最多記録の134安打を放ち、打率も.319で首位打者に輝くなど、まさにダイヤの原石と言える。育成出身の左打ちの外野手と言えば、松本哲也(現巨人コーチ)を思い浮かべるファンも多いだろうが、スピードは同等で、よりパワーを加えたイメージだろうか。現在真っ最中の秋季キャンプでも練習試合、紅白戦と実戦の中で安打を重ねており、指揮官もその打撃を「天才的」と認めるほどだ。

 チームは今季、4年目の岡本和真が史上最年少の「3割、30本塁打、100打点」をマークするなど四番に定着。2年目の吉川尚輝も終盤戦に骨折離脱をしたものの、二番・二塁で出場を重ね、長年の懸案事項であった二塁手問題も解決が見込まれる(田中俊太の存在もある)。外野手では先日FAを宣言した広島丸佳浩獲得への動きも見られるが、磨きをかければどこまでも輝きを増しそうな、松原にも期待せずにはいられない。

文=坂本 匠 写真=BBM

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