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果たして嶋の後継者は? 楽天の課題は次代の正捕手の育成

 

正捕手・嶋を脅かす選手は果たして現れるか?


 楽天は11月9日より野手が岡山・倉敷、投手がKoboパーク宮城で秋季キャンプを開始した。しかし、そこで早速ハプニングだ。初日に、捕手で2年目の石原彪がベースランニング中に右太もも裏を痛めリタイア。172センチ96キロの体格を生かした「打てる捕手」としての期待が寄せられていただけに、早々に離脱したことは本人だけではなく、チームにとっても痛いスタートとなってしまった。

 楽天の正捕手は嶋基宏だ。今季も113試合に出場している。34歳とまだまだ今後の活躍にも期待できるが、チームの心配事はその後継者だ。毎年のように捕手をドラフトやトレードなどで獲得しているが、なかなか嶋を脅かす選手は現れない。足立祐一が徐々に成長を見せてはいるが、今季はソフトバンクからトレードで加入した山下斐紹に2番手の座を奪われた。16年ドラフトで加入した堀内謙伍や石原は、今季終盤にプロ初出場を果たし経験を積んだが、シーズン直後のドラフトでは大商大の太田光捕手を2位で指名している。さらには元捕手で現在は外野手として登録されている岡島豪郎が秋キャンプからマスクをかぶり練習を始めた。

 捕手の育成には時間がかかると言われるが、時間をかけずに戦力となる人材を見つけたいという思惑が見て取れる結果となってしまっている。下妻貴寛、堀内、石原と高卒選手を取りながら、現在一軍の戦力となっているのはパナソニックから入団した足立とトレード加入の山下。リードに加え、打撃でも結果が求められる捕手はレギュラーを勝ち取るのは難しいが、二軍での育成にはもう少し力を入れたほうが良さそうだ。

 若手育成の期待も込め、細川亨を獲得したが、コーチとして残ってもらうことは叶わず現役続行を希望したため、今オフ退団。それだけにヤクルトから野村克則コーチを招へいしたことはプラスに働いてほしい。どのチームも捕手の世代交代には苦戦を強いられているだけに、捕手育成は最重要課題だ。2番手捕手に誰が名乗りを上げるのか。その戦いはすでに始まっている。

文=阿部ちはる 写真=BBM

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