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高校の大先輩・福浦と同様に下位指名から超一流へ!ロッテ6位・古谷拓郎

 

想定外のビッグプレゼント


ロッテ6位指名の習志野高・古谷が11月17日、仮契約を結んだ(左は榎スカウト、右は永野チーフスカウト)


 大先輩からの想定外のビッグプレゼントに、ロッテ6位指名の習志野高・古谷拓郎は「うれしいです!!」と、笑顔を見せた。

 今季、ロッテ一筋25年で2000安打を達成した福浦和也以来となる、同校からのドラフト指名を受けたのが古谷だ。11月17日に仮契約(契約金3000万円、年俸460万円、金額は推定)を結んだ。契約合意後の記者会見では、2000安打の写真パネルを手にしての記念撮影。「古谷君へ 共に頑張ろう!!」と福浦直筆のメッセージが書いてあった。記録達成時の日付も記されており、古谷は「地元のファンに応援される選手になり、息の長い現役生活を送りたい」と口元を引き締めている。

 福浦は来季も43歳で現役続行し、二軍打撃コーチ兼任となる。古谷は「将来性」を買われてのドラフト指名であり、まずはファームでじっくり体作りとなる。これまで福浦と話をしたことがない17歳の古谷にとっては、偉大なレジェンドと接するチャンスがありそうだ。

「投手なので、技術的なことは聞けないと思うので、プロで活躍する人とはどういう選手なのか、人間性を含めて聞けたらいいです」

 古谷は182センチの大型右腕。甲子園出場経験はないが、最速146キロのストレートには、球速表示以上のキレがある。そのしなやかな腕の振りに、担当の榎康弘スカウトは「楽天・岸(孝之)投手を彷彿とさせる」と、地元・千葉の逸材を密着マークしてきた。その岸を参考にしてきたというカーブが武器。指先が器用でスライダー、カットボール、チェンジアップ、フォークと変化球が多彩であり、先発投手として育成していく方針だ。

福浦入団時の背番号「70」は空位


 この日の契約交渉では話題に上がらなかったそうだが、気になるのはプロ入り後の背番号だ。福浦は習志野高から入団当時は投手登録。のちに野手に転向しているが、1994年から4年間は「70」を着け、一軍での活躍を受けて、現在も背負う「9」を着けている。福浦はドラフト7位で、古谷はドラフト6位だ。

「(上位指名には)注目されている選手も多いので、負けないくらい練習をして這い上がっていけたらいい」

 2018年シーズン、ロッテの「70」は空位だった。12月4日の入団発表時に明らかとなるが、古谷には「70」を着けてほしい。

 一軍でキャリアを重ね、誰もが認める結果を残し、数字の若い背番号に昇格する。先輩と同じ道を歩むのだ。短期目標として、古谷は「マリンで1勝を挙げる」と本拠地での白星を夢見ているが、長期目標も設定している。

「ケガがあると記録には届かない。体調管理、自分のコンディションを把握しながら、長くプレーできれば記録につながる」

 記録とは――。

「まだ、想像はできませんが200勝です」

 現役時代に右投手だった永野吉成チーフスカウト(熊本工高)は「筋力、スタミナ、テクニック。少しの課題を埋めていけば、一人前の投手になれる。良い経験を積んでスクスク成長してほしい」と、潜在能力の高さに太鼓判を押す。同じく現役時代は右腕だった榎スカウト(東海大甲府高)も「チームの顔になってほしい」と期待を込める。

 2000安打を放ち、ロッテ打線をけん引した先輩と同様に、古谷もドラフト下位指名から「超一流」への階段を一歩一歩、駆け上がっていく。

文=岡本朋祐 写真=BBM

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