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プロ野球FA史

【FA史】空前の活況を呈して11件のFA移籍が成立/2011年

 

1993年オフからスタートしたFA制度。いまや同制度は定着し、権利を得た選手の動向は常に注目されている。週べONLINEでは、そのFAの歴史を年度別に振り返っていく。

今度は巨人がFA補強で大成功


2011年オフ、FAで巨人へ移籍した村田(右。左は原監督)


 FA市場が空前の活況を呈した2011年オフ。国内では西武で外国人選手として初めてFA権を取得した許銘傑オリックスへ移籍したのを皮切りに7件、海外へは3件のFA移籍が成立した。

 ストーブリーグの“主役”巨人とソフトバンクだが、10年オフに“圧勝”したソフトバンクからは国内外を問わず戦力が大量に流出。一方で、巨人はFAで投打の主力を獲得して、結果的に2位と大差をつけるリーグ優勝へとつなげた。

 海外へは日本ハムダルビッシュ有がレンジャーズへ、ヤクルト青木宣親はブリュワーズへ、ともにポスティングで移籍。前年オフのポスティングが成立せず残留した楽天岩隈久志がFAでマリナーズへ移籍した。

 ソフトバンクから投打の主力2人もFAで海を渡った。左腕の和田毅はオリオールズへ。正遊撃手の川崎宗則はマリナーズとマイナー契約、その後メジャー昇格を果たし、あこがれのイチローと短期間ながらチームメートとしてプレーしている。

【2011年オフのFA移籍】
2011年12月12日 許銘傑(西武→オリックス)

2011年12月23日 杉内俊哉(ソフトバンク→巨人)

2011年12月23日 村田修一(横浜→巨人)

2011年12月23日 大村三郎(巨人→ロッテ

2011年12月24日 帆足和幸(西武→ソフトバンク)

2012年1月12日 鶴岡一成(巨人→横浜)

2012年1月12日 小池正晃中日→横浜)

 和田の抜けたソフトバンクからは、同じく左腕の杉内が巨人へ。黄金時代を支えてきた2人の左腕が同時にチームを去ることになった。ソフトバンクは西武でFAとなった左腕の帆足を獲得したものの、両左腕の穴を埋めることが期待された帆足は故障もあって実力を発揮できず、移籍1年目は勝ち星なし。“完全優勝”のソフトバンクは翌12年に王座を日本ハムに奪われることになった。

 一方の巨人は、杉内に伝統のエースナンバー18を与え、杉内も移籍1年目から最多奪三振のタイトルに輝く。また、横浜からは主将で主砲の村田修一も獲得し、村田も打線の中軸を担って、打撃タイトルこそなかったものの、ともにリーグ優勝、日本一に貢献した。

巨人から2選手がFAで古巣復帰


 その巨人からは、2手がFA宣言。ともに古巣へ復帰するFA移籍となった。10年シーズン途中に獲得した大村三郎は早くもFAで古巣のロッテへ復帰。登録名も「サブロー」に戻って主力としてチームを支え続けた。

 また、08年シーズン途中にトレードで加入していた鶴岡はDeNAとなったチームで遅咲きの花を咲かせ、2年連続で100試合以上に出場している。横浜には中日から小池正晃もFAで加入したが、移籍1年目は88試合に出場したものの精彩を欠いた。

 村田の人的補償で巨人から横浜へ移籍したのが、かつてのFA選手でもある藤井秀悟で、移籍1年目は7勝を挙げる活躍を見せた。ちなみに、実質的に村田の穴を埋めたのが、巨人を自由契約となったラミレス。13年限りで独立リーグへ転じたが、16年に監督として復帰、就任1年目から初のCS進出、17年にはレギュラーシーズン3位から日本シリーズ進出に導くなどの手腕を発揮している。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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