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【西武補強事情】“収支”はマイナス。人的補償を含めさらなる強化を

 

オフは次のシーズンに向けて戦力整備をする重要な期間となる。ドラフト、FA、トレード、新外国人など方法をさまざまだが各球団、補強をどのような形で進めているのか。今季、10年ぶりの優勝を遂げた西武の状況を見ていこう。

新外国人のザック・ニール


“収支”で考えると明らかマイナスだろう。FAで浅村栄斗楽天へ、炭谷銀仁朗巨人へ移籍し、さらにポスティング制度で菊池雄星はメジャー・リーグを目指している。浅村は主将としてチームを引っ張り、3割30本塁打100打点をマークした代えの利かない正二塁手で、炭谷は捕手として経験豊富なリードでチームに安心感を与えていた。菊池は今季も14勝をマークし、貯金も10個稼いだ、まぎれもないエースだった。

 中心選手が3人抜けたが、内野手、捕手の補強は今のところドラフトのみ。投手はドラフト1位で大学生No.1右腕の松本航、さらに新外国人のザック・ニール、巨人を戦力外となった廖任磊を獲得したが当然、菊池に肩を並べる成績を期待するのは酷だ。今季、リーグ優勝を飾ったとはいえ、チーム防御率4.24はリーグ最下位。野手の育成は定評があるだけに若手の台頭も期待できるが、投手陣はまだ心もとない。

 楽天、巨人からFA移籍した浅村、炭谷の人的補償で選手を獲得することもできるが、それも含め、さらに補強を推し進めていかなければいけない。

【主な新加入選手】
[投手]
松本航(日体大)
粟津凱士(東日本国際大)
森脇亮介(セガサミー)
ザック・ニール(ドジャース)
廖任磊(巨人)

[内野手]
山野辺翔(三菱自動車岡崎※ドラフト3位)
佐藤龍世(富士大)

写真=Getty Images
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