オフは次のシーズンに向けて戦力整備をする重要な期間となる。ドラフト、FA、トレード、新外国人など方法をさまざまだが各球団、補強をどのような形で進めているのか。例年になく活発な動きを見せている日本ハムの状況を見ていこう。 大型補強を敢行した
巨人の陰で目立ちはしないが、今オフの移籍市場で負けず劣らず精力的な動きを見せているのが日本ハムだ。
12月11日に
ヤクルトとの2対2の電撃トレードが成立。2016年に新人王に輝いた
高梨裕稔と若手有望株だった
太田賢吾を放出し、手薄なブルペンを強化するために実績のある
秋吉亮、さらには内野のユーティリティーである
谷内亮太を獲得した。
ほかにもオリックスを自由契約となった元沢村賞右腕の金子弌大(千尋から登録名変更)、台湾球界で2年連続打率4割をマークしている強打者の
王柏融(ラミゴ)、MLBカブスでプレーしていた右腕のハンコックも次々に獲得。これまでFA市場に参戦してこなかったが、今オフに限ってはフロント陣の動きが例年になく活発だ。
またドラフト巧者ぶりも健在。プロ注目の金足農高の
吉田輝星、花咲徳栄高の
野村佑希、大阪桐蔭高の
柿木蓮ら夏の甲子園を沸かせたスターたちを指名。即戦力とまではいかないが、近未来の主力になってくれるであろう金の卵がチームに加わった。
一方で不安要素は未契約の
マルティネスと
レアードの去就。チームは残留に向けて動いているが、予断を許さない状況。もしこのまま流失となれば、さらなる補強を敢行する可能性も十分にある。今オフのストーブリーグの主役になりつつある日本ハム。その動きから今後も目が離せない。
【主な新加入選手】
[投手]
秋吉亮(ヤクルト)
金子弌大(オリックス)
ジャスティン・ハンコック(カブス)
吉田輝星(金足農高)
[内野手]
谷内亮太(ヤクルト)
野村佑希(花咲徳栄高)
[外野手]
王柏融(台湾・ラミゴ)
写真=BBM