2019年はこの選手が飛躍しなければ栄光をつかむことはできない。チームが頂点をつかむために、絶対にその力が必要な選手。巨人、阪神、中日の来季、飛躍が望まれる男たちを見ていこう。 読売ジャイアンツ
現役時代の
松本哲也に力強さをプラスしたイメージといえば、想像できるだろうか。来季飛躍が期待されるのは、11月8日に東京ドームで行われたMLB選抜対巨人のエキシビションゲームで、指揮官に就任したばかりの
原辰徳監督が大抜擢した松原聖弥だ。一軍公式戦出場経験のない育成出身2年目外野手だが、今季イースタン・リーグでシーズン最多記録の134安打を放ち、打率も.319で首位打者に輝くなど、着実に力を伸ばした。MLBを相手にしても、いきなりランニングホームラン。卓越した打撃技術は指揮官をして「天才的」と言わしめ、走力もチーム1、2を争うもの。
丸佳浩の獲得で外野のレギュラー争いは熾烈だが、その一角をうかがうダークホースと言える。
阪神タイガース
高卒2年目の今季、5月から先発ローテーションに割って入ったのが才木浩人だ。189センチの体を目いっぱい使い、縦ぶりの投球フォームから伸びのあるストレートを武器にその後はフルに一軍で投げ続けた。中盤には中継ぎに厚みを出すために、リリーフに転向もしたが、すぐ先発に戻った。中日の
松坂大輔と3度、先発で投げ合ったが全敗。しかし、その松坂が「勝ち方を覚えれば厄介な投手になる」とそのポテンシャルを絶賛。才木自身も来季は2ケタ以上の13勝を目標に、もう一度先発ローテ枠をつかむつもりだ。
中日ドラゴンズ
今季好調を維持した野手陣よりも、やはり投手陣から選びたい。未勝利に終わった
大野雄大や、クローザーの座を追われた
田島慎二ら、覚悟を持って来季へ臨む投手は多いが、3年目を迎える柳裕也を推す。
小笠原慎之介や
鈴木翔太らは手術を受けた影響が心配され、今季13勝を挙げた
ガルシアは退団と、先発は枚数不足が懸念されている。チャンスは十分にある中、今季は6月に広背筋を痛めて離脱したものの、もともとはローテーション投手。シーズン最終戦で先発し好投するなど、明るい材料を持っての閉幕で、3年目の飛躍を期待したい。
写真=BBM