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楽天入りした浅村が目指すのは常に“キャリアハイ”

 

入団会見で石井GM(左)と握手する浅村


 今オフのFAで目玉の一人だった浅村栄斗楽天への入団を決めた。12月1日の入団会見には同世代の則本昂大西武時代のチームメートだった渡辺直人がサプライズで現れ、会場をさらに盛り上げるなど早くもウェルカムモードだ。浅村も「ビックリしましたがうれしい。(則本と同じ)90年世代でチームを引っ張りたい気持ちが強い」とコメント。西武時代から思い入れの強かった背番号3で新たな一歩を踏み出すこととなった。

 会見場にはファンクラブの抽選で選ばれた50人がつめかけ、笑顔で浅村を歓迎。その姿に「温かいなと思った。ここで成長できることにワクワクしている」と笑顔を見せた。そんな浅村は、ファンにとっても忘れられない縁を感じる選手でもある。2013年のリーグ優勝を決めた試合は西武戦(西武ドーム)。9回のマウンドに上がった田中将大(現ヤンキース)が2アウトから打ち取ったのが浅村だった。「最後は僕の三振で終わった。その映像が何度も流れて嫌だと思っていた(苦笑)」と振り返るも「これも何かの縁なのかなと思っている」と続けた。

 今季、浅村は全試合に出場し175安打、32本塁打、127打点、打率.310で西武のリーグ優勝に貢献。巧打と勝負強さはもちろん、二塁守備にも定評があり、これまでに打点王、ゴールデン・グラブ賞(ともに13年)、ベストナインを4度(13、16〜18年)受賞している(13年のゴールデン・グラブ賞、ベストナインは一塁手として)。

「今までやってきたことを楽天でもするだけ。プロに入ってずっと打点にこだわってきたのでそこは意識したい」と話すが「今年の成績は忘れて新しい成績を作れるように頑張ります。キャリアハイを目指したい」とも。11月に28歳となり、野球人としてはすでに中堅。浅村が自身に求めているのは、新たな成長だ。

 エース・則本とともに浅村は野手の大黒柱として来季以降の楽天を背負う存在であることは間違いない。浅村の加入によって内野陣も大きく変わるだろう。平成の終わりに、楽天が生まれ変わろうとしている。

文=阿部ちはる 写真=BBM
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